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電源オン時のシーケンスを設定できる回路Design Ideas パワー関連と電源(2/2 ページ)

今回は、簡単なオペアンプ回路と組み合わせたデュアルスイッチング電源で、出力電圧のシーケンスを同時に制御できる回路を紹介する。この回路では、オン時に3つの出力電圧を制御する。

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2.5Vと1.8Vは高電圧側に追従


図2:3つのコンバーターのセンス電圧変化
2.5Vと1.8V出力は電源オン時に3.3V出力に追従する。

 この例では、電源ラインにまたがったオペアンプがうまく動作している。各アンプの部品はまとめて配置し、配線がノイズ源のそばを通らないようにする。アンプのレファレンス電圧用非反転入力近くに、デカップリング容量を付加してある。TPS5120コントローラーのソフトスタート容量は小さい値にして、コントローラーの立ち上がりが3.3Vセンス電圧よりも原理的に速くなるようにしてある。

 ソフトスタート容量が大きいと、出力に高速で追随することができない。逆に小さ過ぎると、電源オン時に、出力電圧がオーバーシュートする恐れがある。

 図2は、3つの同期型降圧コンバーターのセンス電圧の変化である。3.3Vがマスターとして働き、2.5Vと1.8Vはそれぞれの高電圧側に追従している。1.8V出力に対するセンス電圧を、2.5Vではなく、3.3V出力に設定してもよく、やはり、立ち上がり時に良好な直線的特性が得られる。

 この回路は、レファレンス電圧と、ソフトスタート容量、出力電圧抵抗分割回路に外部から接続できる電源コントローラーならば、どれにでも付加することができる。

Design Ideas〜回路設計アイデア集

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※本記事は、2008年7月29日にEDN Japan臨時増刊として発刊した「珠玉の電気回路200選」に掲載されたものです。著者の所属や社名、部品の品番などは掲載当時の情報ですので、あらかじめご了承ください。
「珠玉の電気回路200選」:EDN Japanの回路アイデア寄稿コラム「Design Ideas」を1冊にまとめたもの。2001〜2008年に掲載された記事の中から200本を厳選し、5つのカテゴリに分けて収録した。

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