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5G実現へ検討される新たな周波数帯と変調方式計測器メーカーから見た5G(2)(4/4 ページ)

5Gの要素実現に向けて、センチ波やミリ波などの周波数帯、新たな変調方式などが活発に議論されている。連載第2回目となる今回は、5G実現に向けた新たなエアインタフェースについて解説する。

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現実的なトレードオフや改善が必要不可欠

 新しい変調方式の信号生成および解析が可能なシングルジェネレーター、スペクトラムアナライザーを用いて、さまざまなパラメーターを任意に変更することで、各変調方式の利点、改善点などを明らかにできる。

 例えば、新しい変調方式は、概して非常に良い帯域外発射特性を示すことが理論的に示されている。一方で、一定のバックオフをとった現実的な送信アンプを通して測定した場合、従来のOFDMと同等の帯域外放射発射特性しか得られないケースも報告されている。このように理論だけではない現実的なトレードオフや改善を行うことで、5Gの要件実現に向け最適な変調方式を見いだすことが必要不可欠である。

 次回は、カバレッジ向上や移動性能を実現するために検討されているMassive MIMOとビームフォーミング、また、これらを搭載したアンテナ評価について紹介する。

【著:Taro Eichler(Rohde & Schwarz)/柳澤潔、中村浩士(ローデ・シュワルツ・ジャパン)】

連載「計測器メーカーから見た5G」バックナンバー一覧

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