ニュース
高温にも対応する水晶発振モジュール用CMOS IC:セイコーNPC 7101シリーズ
セイコーNPCは2016年9月、高精度で小型の水晶発振モジュール用CMOS IC「7101」シリーズを発表した。発振周波数調整機能と分周機能を内蔵しており、高温にも対応するという。
発振周波数調整機能と分周機能を内蔵
セイコーNPCは2016年9月、高精度で小型の水晶発振モジュール用CMOS IC「7101」シリーズを発表した。近距離無線、ウェアラブル端末などに活用できるという。
7101シリーズは、発振周波数調整機能(f0調整機能)を内蔵し、高精度化を実現。発振負荷容量設計値は5pF、周波数可変幅は最小±30ppm、周波数可変分解能は最大1.5ppm/ビットとなっている。
また、発振周波数分周機能により種々の周波数に対応し、納期と管理コストを低減する。分周機能の設定方法はメモリ書き込みとなっており、分周数を2分の1、4分の1、8分の1、16分の1、32分の1、64分の1から選択可能だ。
同シリーズの発振周波数は16〜80MHz、出力周波数は0.25〜80MHz。発振回路を定電圧回路で駆動することにより、消費電流が抑えられ、低周波数電圧偏差が可能になった。動作温度範囲−40℃〜125℃と、高温にも対応する。チップサイズは0.6×0.62mmで、1.6×1.2mmか2.0×1.6mmサイズの小型パッケージに実装できるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 適合誤差0.1℃の10チャンネルデジタル温度測定IC
リニアテクノロジーは、センサーを適合誤差0.1℃に線形化するデジタル温度測定IC「LTC2986」を発売した。分解能は0.001℃となっており、RTD、熱電対、サーミスター、外部ダイオードの任意の組み合わせを直接デジタル化できる。1000個購入時の参考単価は、16.56米ドルから。 - フルHD高解像度パネル表示に対応した映像処理IC
東芝は2016年8月、車載向け映像処理IC「TC90175XBG」のサンプル出荷を開始した。フルHD高解像度パネルへの表示に対応し、フルHDとワイドXGAパネルへの同時出力を可能にした。 - 電力変換効率最大95%のUSB PD 3.0対応電源IC
ルネサス エレクトロニクスは、USB Power Delivery 3.0に対応した電源IC「RAA230161」を開発した。DC-DCコンバーター部の電力変換効率は最大95%で、各種保護機能を内蔵している。 - 抵抗誤差修正機能を搭載した温度センサーIC
マイクロチップ・テクノロジーは、SMBus対応の温度センサーIC「MCP990X」ファミリーを発表した。抵抗誤差修正機能を搭載し、ICから20インチ離れたダイオード温度を正確に計測できる。