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温度保護機能付きの2次電池1セル用保護IC:ミツミ電機 MM3358シリーズ
ミツミ電機は、温度保護機能付きのリチウムイオン/リチウムポリマー2次電池1セル用保護IC「MM3358」シリーズを発表した。セルの過充電、過放電、過電流の保護機能を内蔵している。
3段階の放電過電流保護
ミツミ電機は2016年10月、温度保護機能付きのリチウムイオン/リチウムポリマー2次電池1セル用保護IC「MM3358」シリーズを発表した。異常温度の検出機能と過電流保護機能を高精度化したことによって、セットの常用電流を確保し、同時に安全な領域で異常電流を遮断できるという。
MM3358シリーズは、1直リチウムイオン/リチウムポリマー電池向けのリニア式充電制御ICで、セルの過充電、過放電、過電流の保護機能を内蔵している。過充電検出は4.1〜5.0V間で5mVごとに設定可能で、精度は±20mV。過放電検出は2.1〜3.0V間で50mVごとに設定可能で、精度は±35mVである。充電過電流検出電圧は、−100〜−6mVの範囲で1mVごとに設定できる。放電過電流保護は、短絡保護を含めて3段階の検出機能を備えた。
また、外付けNTCサーミスターにより、充放電時の異常温度を検出して電池パックを保護できる。0V電池に対する充電禁止/許可をオプションで選択でき、強制充放電禁止機能も内蔵した。主な用途は、スマートフォンやタブレット端末、ウェアラブル機器などのモバイル機器としており、1.6×1.6×0.55mmのSSON-8Fパッケージで提供する。量産開始は2016年11月の予定で、サンプル価格は1個当たり30円となる。
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