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消費電流900nAのセンサー向け小型オペアンプ:STマイクロ TSU111
STマイクロエレクトロニクスは、1.2×1.3mmの小型オペアンプ「TSU111」を発表した。消費電流は900nAで、一般的なキャパシターのリーク電流と同等レベルの低い動作電流を可能にした。
入力オフセット電圧150μV
STマイクロエレクトロニクスは2016年12月、1.2×1.3mmの小型オペアンプ「TSU111」を発表した。消費電流は900nAで、一般的なキャパシターのリーク電流と同等レベルの低い動作電流を可能にした。ウェアラブル機器やガス検知器、赤外線モーションセンサー、決済用ICタグなどで使用されるアナログ回路基板に活用できるという。
同製品は、150μVの入力オフセット電圧と低いノイズ特性(0.1-10Hz、3.6μVp-p)を備え、信号処理回路を高精度化する。11.5kHzの利得帯域幅積とレールツーレールの入力段を備え、環境情報や生体情報の信号モニターにも利用可能だ。入力バイアス電流は10pAで、ガス検知器やフォトダイオードのセンサーに生じる寄生電流を最小化する。
電源電圧は1.5〜5Vで、一般的なロジック回路と同じ電源電圧範囲で動作する。最低動作電圧も低く、バッテリー寿命まで長時間にわたって機器を動作可能。太陽電池などのエナジーハーベスティング機器にも対応できるとした。1000個購入時の単価は約0.69米ドル。1.2×1.3mmのDFN6または2×2.1mmのSC70-5パッケージで提供される。
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