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2.3MHzの高周波動作が可能なDCーDCコンバーター:リコー RP510Lシリーズ
リコーは、周波数2.3MHzで動作し、最大4A出力が可能な同期整流型の降圧DC-DCコンバーターICシリーズを発表した。車載機器や産業機器、民生機向けに3つの品質ランクをそろえた。
用途に応じた3つの動作温度範囲
リコー電子デバイスは2017年1月、周波数2.3MHzで動作し、最大4A出力が可能な同期整流型の降圧DC-DCコンバーターIC「RP510L」シリーズを発表した。CMOSプロセス技術を採用し、車載機器や産業機器、民生機向けに3つの品質ランクをそろえた。
動作温度範囲は、車載機器向け製品が−40〜105℃、高温環境対応製品が−50〜105℃、一般民生機向け製品が−40〜85℃。入力電圧は2.5〜5.5Vで、出力電圧は0.8〜3.3Vとなる。保護機能として、UVLO、LX電流制限保護、過電流保護、サーマルシャットダウンを搭載。過電流保護機能は、フォールドバック型とラッチ型の2種類から選択できる。
パッケージには、3.0×3.0mmのDFN3030-12を採用している。車載用ICの国際標準規格AEC-Q100に準拠し、車載ランク品は2017年3月末にGrade 2に準拠する予定だ。既にサンプルの受注を開始しており、1000個購入時の参考価格は200円となる。
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