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業界最高性能を実現したミリ波デュアルモデム:IDT RWM6050
IDTが発表した10Gビット/秒クラスのミリ波デュアルモデムは、ミリ波対応のRFチップセットと組み合わせることで、数百mの範囲でマルチギガビットのスループットを得ることができる。
数百メートルにわたりマルチギガビットのスループット
IDTは2017年2月、10Gビット/秒クラスのミリ波デュアルモデム「RWM6050」を発表した。まずは57G〜71GHz帯をサポート。将来的に他のマイクロ波およびミリ波周波数帯にサポートを拡大する計画だ。
RWM6050はPHY、MAC、ADC/DAC、ビームフォーミングによるフェーズドアレイアンテナなどの機能を持ち、ミリ波RFチップセットと組み合わせることで、数百メートルの範囲でマルチGビットのスループットを得ることができる。デュアルモデムとミックスドシグナルフロントエンドを統合することで、コスト効率と電力効率の改善を図ったという。
無線インフラのキャリアクラス開発向けの製品となっており、固定無線ブロードバンドアクセス、WTTx(Wireless To The Edge)、スモールセルバックホール、5G(第5世代移動通信)サービスなどでの利用を見込んでいる。
28nmのCMOSプロセスを採用しており、19×19mmの484-FCBGAパッケージで提供される。サンプルの出荷と開発キットの提供については、2017年第2四半期(4〜6月)になる見通しだ。同社では、顧客に完全なエンドツーエンドソリューションを提供するため、追加のモデムだけでなくパートナートランシーバーデバイスを今後発表する予定だ。
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