1000以上のワイヤレスノードを管理可能にしたWSN:リニアテクノロジー SmartMesh VManager
リニアテクノロジーは、SmartMesh IP ワイヤレスセンサーネットワーク(WSN)の機能を拡張した。単一ネットワーク内で1000以上のノードをサポートするネットワーキングソフトウェア「SmartMesh VManager」や低消費電力のローミングノード機能を搭載した。
平均消費電流を3μA未満に低減
リニアテクノロジーは2017年1月、同社のSmartMesh IP ワイヤレスセンサーネットワーク(WSN)の機能を拡張したことを発表した。新機能のネットワーキングソフトウェア「SmartMesh VManager」により、単一ネットワーク内で1000以上のノードをサポートする他、低消費電力のローミングノード機能を備えた。
SmartMesh VManagerは、x86ベースのバーチャルマシン上で動作し、メッシュネットワークの容量を数千ノードに増やすことができる。ネットワークマネジャーは、VManagerと100ノード未満のネットワークに対応した「EManager」から選択できる。
新たなローミングノード機能となる「Blink」モードは、ノードが1日に数回メッシュに出入りしてデータを送るアプリケーションにも対応。同機能を使用すれば、ワイヤレスセンサーノードの平均消費電流を3μA未満に抑えることができる。
SmartMeshは、産業用IoTに必要となる信頼性と安全性を実現するために構築されたネットワークである。SmartMesh IP製品は、6LoWPAN規格とIEEE 802.15.4e規格に対応し、ワイヤレスメッシュネットワークで有線のような信頼性を確保。屋内外いずれの環境においてもバッテリー駆動のIoTセンサーを安全に設置できるとした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- i.MX6UL搭載の組み込み無線モジュール開発キット
ディジ インターナショナルは2016年12月、組み込みネットワークモジュール「ConnectCore for i.MX6UL」をベースに構築した「ConnectCore 6UL開発キット」の出荷を開始した。 - 誤差±5cm以内を実現する24GHzレーダーキット
インフィニオン テクノロジーズ ジャパンとピーティーエムは、24GHz帯を利用した、高精度距離測定レーダーデモキットを発表した。誤差±5cm以内かつ10cmまでの近距離の距離測定が可能だ。 - バッテリー駆動の無線センサーノード向け開発キット
シリコン・ラボラトリーズは、バッテリー駆動の無線センサーノードに必要となるハードウェアとソフトウェアを全て搭載した、センサークラウド開発キット「Thunderboard Sense」を発表した。 - LoRa対応のIoT機器が試作できる開発キット
STマイクロエレクトロニクスは、LoRaに対応したIoT機器が試作できる開発キット「ST P-NUCLEO-LRWAN1」を発表した。同社の32ビットマイコンの開発エコシステムを活用している。