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モデルベースデザイン手法を使ったProgrammable SoCの協調設計【実践編II】HDLコード生成から統合検証まで(5/5 ページ)

「モデルベースデザイン手法を使ったProgrammable SoCの協調設計」とはどのようなものか、実践を交えて解説していく本連載。最終回の今回は、実装用モデルによる統合シミュレーションから、HDL/Cコード生成、そして統合検証まで行います。

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コラム:サポートパッケージとは

 サポートパッケージとは、MATLABやSimulink上でサードパーティ製のハードウェアやソフトウェアを使用可能にするアドオンオプションです。例えばArduino、Raspberry Piなどの廉価版ハードウェア、そして今回ターゲットにしたZynqが搭載されたボード(ZedBoard、ZC702、ZC706)やインテルSoC FPGA製品(旧アルテラ)が搭載されたボードなどがあります。

 サポートパッケージのインストールは図E-1に示すようにMATLABのアドオンメニューから行います。


図E-1:サポートパッケージのインストールメニュー

 今回使用したサポートパッケージは「Computer Vision System Toolbox Support Package for Xilinx Zynq-Based Hardware」です。対応しているボードは以下の通りです。

  • アヴネット ZedBoard
  • ザイリンクス ZC-702
  • ザイリンクス ZC-706
  • アヴネット FMC-HDMI-CAM(HDMI入出力のFMCドーターボード)
  • アヴネット FMC-IMAGEON(同上)

 このサポートパッケージでは、上記ボードのピン情報が登録された定義ファイルと、各ボードに対応したシステム定義情報であるレファレンス設計が含まれており、Zynqが搭載された開発ボードを使用して、HDMI入出力の画像処理システムを構築できるようになっています。図E-2にレファレンス設計のシステム構成を示します。


図E-2:Computer Vision System Toolbox Support Package for Xilinx Zynq-Based Hardwareで提供するレファレンス設計のシステム構成 (クリックで拡大)

(おわり)

著者

松本 充史:MathWorks Japan アプリケーションエンジニアリング部 プリンシパルアプリケーションエンジニア


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