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多数のプロトコルと接続できるREMスイッチ:アナログ・デバイセズ fido5000
アナログ・デバイセズはスマート工場向けに、リアルタイムイーサネットマルチプロトコル(REM)スイッチ「fido5000」を発表した。多数のプロセッサ、プロトコルと接続できる。
多数のプロトコルに対応
アナログ・デバイセズは2017年5月、スマート工場向けにリアルタイムイーサネットマルチプロトコル(REM)スイッチ「fido5000」を発表した。任意のプロセッサ、プロトコル、スタックと統合することで、産業用イーサネットインタフェースとして機能させることができる。
fido5000は2ポートを内蔵し、アナログ・デバイセズのモーション制御プロセッサ「ADSP-2158x」「ADSP-CM40x」など、さまざまなプロセッサと接続可能なインタフェースを備えている。対応プロトコルは、PROFINET RT/IRT、ビーコンベースDLRによるEthernet/IP、ModbusTCP、EtherCAT、SERCOS、POWERLINKなど。サイクルタイムは125マイクロ秒未満を容易に達成するという。
各プロトコル向けのソフトウェアドライバが付属しており、フィールド機器や制御スタックと統合可能なAPIを利用できる。
「fido5100」とEtherCAT対応の「fido5200」をそろえ、パッケージはいずれも144 BGA。1000個受注時の単価は、fido5100が6米ドル、fido5200が8米ドルとなる。両製品とも現在サンプル出荷中で、2017年9月から量産出荷を開始する。
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