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PDMとPCMの変換フィルター内蔵32ビットマイコンSTマイクロ STM32L45X

STマイクロエレクトロニクスは、低消費電力の32ビットマイコン「STM32L45X」を発表した。PDMとPCMの変換を可能にするデジタルフィルター「DFSDM(Digital Filter for Sigma-Delta Modulators)」を内蔵している。

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最大512Kバイトのフラッシュメモリと160KバイトのSRAMを内蔵

 STマイクロエレクトロニクスは2017年5月、低消費電力の32ビットマイコン「STM32L45X」を発表した。PDMとPCMの変換を可能にするデジタルフィルター「DFSDM(Digital Filter for Sigma-Delta Modulators)」を内蔵し、ノイズ除去や音の方向検出などの先進的なオーディオ機能の低コストな開発を支援する。

 STM32L45Xは、最大512Kバイトのフラッシュメモリと160KバイトのSRAMを搭載し、大容量のコードやデータを保存できる。処理能力を示すEEMBCのCoreMarkスコアは273で、ベンチマークテストのULPBenchスコアは245と優れた電力効率を備えている。アクティブモード時の消費電流は36μA/MHzと低く、小型バッテリーでも長時間の駆動が可能だ。


32ビットマイコン「STM32L45X」

 真乱数発生器やAES-256暗号化用ハードウェアアクセラレーターも備え、ネットワーク接続されるスマート機器など、セキュリティ重視の製品開発を効率化する。他に、12ビットA-Dコンバーター、内部電圧レファレンス、低消費電力コンパレーターなどのアナログペリフェラルに加え、モーター制御用を含む複数のタイマー、温度センサー、静電容量式センサーインタフェースを搭載した。

 パッケージは、3.36×3.66mmのWLCSP、QFN-48、LQFP-100などで提供される。サンプル価格は、フラッシュメモリ256Kバイト、SRAM160Kバイトの「STM32L451CCU6」が約2.773米ドル。同社のソフトウェアプラットフォーム「STM32Cube」をベースとした開発エコシステムも用意している。

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