ニュース
45kVの高電圧に対応、巻線ノイズサプレッサー抵抗器:ビシェイ NSR-HPシリーズ
ビシェイ・インターテクノロジーは、レシプロエンジンの点火システム向けに巻線ノイズサプレッサー抵抗器「NSR-HP」シリーズを発表した。45kVまでの高電圧と200℃までの高温動作を可能にしている。
45kVの高電圧、200℃の高温動作
ビシェイ・インターテクノロジーは2018年1月、レシプロエンジンの点火システム向けに、巻線ノイズサプレッサー抵抗器「NSR-HP」シリーズを発表した。ガソリンエンジンの放電時の無線周波数妨害波(RFI)を軽減し、スパークプラグのリードやキャップに活用できる。
湿度や機械的衝撃から抵抗素子を保護して信頼性を高める独自のコーティング技術を活用し、45kVまでの高電圧と200℃までの高温動作を可能にした。高周波数での高い耐パルス性能を備える他、絶縁耐圧は1000VACまで対応する。
抵抗値は1k〜15kΩで、インダクタンス値は9μ〜78μH。抵抗温度係数(TCR)は±250ppm/℃となる。RoHSに準拠するとともに、独自のグリーン標準に適合したハロゲンフリーの製品となっている。
現在、サンプルおよび製品出荷に対応している。量産時の標準納期は16週間となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- アンテナ交換の手間を省く、ノイズ研究所のEMS試験用アンテナ
ノイズ研究所の「NKU07M32G」は、狭い隙間での妨害波試験を容易にする薄型プレート広帯域アンテナである。自動車や医療機器、電子機器などにおける近接イミュニティ(電磁耐性、EMS)試験の用途に向ける。 - BroadR-Reach対応のコモンモードチョークコイル
村田製作所は2016年9月、車載イーサネット規格「BroadR-Reach」に対応したコモンモードチョークコイル「DLW43MH」シリーズを発表した。独自の巻線技術でワイヤ間の静電浮遊容量バランスをコントロールすることにより、モード変換特性などを得ることに成功したという。 - 影のごとく付きまとうノイズ
今回は、電気と磁気の関係について解説します。また、自分自身からのノイズで機械の誤動作を引き起こす事象なども紹介します。 - 安全なデジタル無線通信を支えるスペクトラム拡散技術
スペクトラム拡散は、一見すると周波数帯域を余分に必要とする。しかしデジタル無線通信にとってスペクトラム拡散を導入する利点は多い。通信チャンネルの容量が増える、データのセキュリティが向上する、妨害波に負けない、信号強度の変動に強い、といった効果が見込める。 - RFノイズの侵入を阻め!
携帯電話は電波をやりとりする代表的なシステムである。これが電磁波ノイズの原因となることは容易に想像がつく。しかし、実際にはインバータ方式の蛍光灯といった機器ですら、ほかの電子機器を誤動作させる電磁波ノイズの発生源となり得る。本稿では、RFノイズによって電子機器にどのような症状が起きるのか、またノイズ耐性(イミュニティ)を高める手法はどのようなものになるのかを解説する。 - 抵抗の基本、選択のポイント
今回は、電気/電子回路の中で最も基本的な要素である抵抗について解説する。回路図上での抵抗のシンボルマークはその種類に関係なくすべて同じだが、実際には目的に応じて、抵抗の種類、精度(誤差)、定格電力、形状などの各要素を総合的に検証し、使用する製品を選択しなければならない。ここで誤った判断をすると、アプリケーション、回路によっては思わぬトラブルに遭遇するケースもある。すなわち、抵抗1本にも“適材適所”が存在するということだ。