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車載用40V耐圧NチャンネルパワーMOSFETの新製品:東芝 TPHR7904PB、TPH1R104PB
東芝デバイス&ストレージは、車載用40V耐圧NチャンネルパワーMOSFETの新製品「TPHR7904PB」「TPH1R104PB」を発表した。低抵抗で小型のパッケージを採用することで、低オン抵抗特性を実現した。
低オン抵抗特性を実現
東芝デバイス&ストレージは2018年4月、車載用40V耐圧NチャンネルパワーMOSFETの新製品「TPHR7904PB」「TPH1R104PB」を発表、量産を開始した。主な用途としては、電動パワーステアリング、ロードスイッチ、電動ポンプなどを想定している。
TPHR7904PB、TPH1R104PBは、トレンチMOSプロセス技術「U-MOS IX-H」シリーズのMOSFETチップと、低抵抗で小型のパッケージSOP Advance(WF)を採用。最大オン抵抗はゲートソース間電圧が10Vの場合、TPHR7904PBで0.79mΩ、TPH1R104PBで1.14mΩ。これにより、導通損失を低減できる。
また、従来品に比べてスイッチングノイズが少なく、電磁妨害(EMI)を低減できる。SOP Advance(WF)はウェッタブルフランク構造を採用しており、基板実装状態の自動外観検査が可能だ。
ドレインソース間電圧はいずれも40V。ドレイン電流は、TPHR7904PBで150A、TPH1R104PBで120Aだ。
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