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低電圧駆動、大電流対応のHブリッジドライバIC:東芝 TC78H651FNG
東芝デバイス&ストレージは、1.8Vの低電圧で駆動し、出力電流最大1.6Aに対応するデュアルHブリッジドライバIC「TC78H651FNG」を発表した。乾電池などの低電圧電源で駆動するモバイル機器や住宅関連機器、USB駆動機器などで利用できる。
1.8Vの低電圧駆動、1.6A定格に対応
東芝デバイス&ストレージは2018年5月、1.8Vの低電圧で駆動し、出力電流最大1.6Aに対応するデュアルHブリッジドライバIC「TC78H651FNG」を発表した。Hブリッジを2チャンネル搭載し、正転、逆転、ストップ制御に対応する。
電源電圧は1.8〜6.0Vで、乾電池などの低電圧電源で駆動するモバイル機器や住宅関連機器、5VのUSB駆動機器などで利用できる。動作時の消費電流は0.6mAと低く、電池の駆動時間を向上できる。
出力オン抵抗は0.25Ωのため、モータードライバでの電圧ドロップによるロスを低減する。2モーター駆動が可能なDCブラシ付きモーターに加え、バイポーラステッピングモーターにも対応。安全機能として、過電流検出、過熱検出、電源電圧低下の検出機能を内蔵した。他に、スタンバイ機能や貫通防止機能などを備えている。
パッケージは、5.0×6.4mmのTSSOP16を採用。現在サンプルを供給中で、量産開始は同年6月を予定している。
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