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2Gから5G通信に対応、広帯域RFトランシーバーADI ADRV9009

アナログ・デバイセズ(ADI)は、2Gから5G(第5世代移動通信)に対応したRFトランシーバー「ADRV9009」を追加した。多様な帯域や規格をカバーし、無線通信機器の開発や機器の導入、保守を簡素化する。

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多様な帯域や規格に対応

 アナログ・デバイセズ(ADI)は2018年6月、2Gから5G(第5世代移動通信)に対応したRFトランシーバー「ADRV9009」を追加した。5G無線機器や航空宇宙、防衛システムなどの開発期間を短縮し、設計を簡素化する。現在量産出荷中で、1000個受注時の単価は319米ドル。


広帯域RFトランシーバー「ADRV9009」

 ADRV9009は、2Gから5Gまでの全ての既存セルラー規格に対応する。多様な帯域や規格をカバーすることから、無線通信機器の開発期間を約半分にし、機器の導入や保守を容易にする。

 動作範囲は75M〜6GHz。帯域幅は従来品の2倍となる200MHzで、ディスクリート部品20個相当と置き換え可能な性能を発揮する。消費電力は2分の1、パッケージサイズは約60%削減した。ローカル発振器(LO)同期機能内蔵により、5Gセルラーシステムやフェーズドアレイレーダーのデジタルビームフォーミング設計を簡素化できる。

 5G Massive MIMO(大規模MIMO)機器の無線チャンネル数にも対応し、セルラー通信網やIoT(モノのインターネット)ネットワークのフィールド試験に必要な実験室グレードの可搬型5G試験や計測装置の設計にも応用できる。

 また、航空宇宙、防衛システムでは広帯域、狭帯域どちらの用途にも対応。高速での周波数ホッピングが可能なことから、通信リンクを安定させ、スペクトル効率を向上する。

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