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医療機器などに対応する耐放射線セキュア認証用ICマキシム DS28E83

Maxim Integrated Productsは、DeepCoverセキュア認証用ICの「DS28E83」を発表した。滅菌時に使用するガンマ線や電子線の照射から手術器具のデータを保護し、安全な器具使用管理機能や偽造防止機能など器具のセキュリティを提供する。

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最大75kGyの放射線から手術器具のデータを保護

 Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2018年7月、DeepCoverセキュア認証用IC「DS28E83」を発表した。滅菌時に使用するガンマ線や電子線の照射から手術器具のデータを保護し、安全な器具使用管理機能、偽造防止機能など、器具のセキュリティを提供する。1000個購入時の価格は1.22米ドル。


耐放射線セキュア認証用IC「DS28E83」

 DS28E83は、放射線耐性を持つ不揮発性メモリを内蔵。手術器具やセンサーの滅菌時に使用する最大75kGyの放射線に耐え、滅菌前の製造時較正データ消失を防止し、患者の安全性を確保する。

 非対称(ECC-P256)と対称(SHA-256)セキュリティ機能も内蔵し、機器の偽造や超過使用から患者を保護する。また、楕円曲線デジタル署名アルゴリズム(ECDSA)を含み、双方向非対称鍵認証モデルに対応。SHA-256ベースのメッセージ認証コード(HMAC)対称鍵セキュア認証にも対応する。

 他に、鍵や証明書、ユーザーデータ用に、10kバイトのワンタイムプログラマブル(OTP)メモリを内蔵する。出荷時には、読み取り専用固有シリアルナンバーが設定され、器具識別や暗号演算に対応。オプションでGPIO端子を提供し、セキュアスイッチの認証制御も可能だ。

 単一接点の1-Wireインタフェースにより、データ、信号、電源供給を1つの接続で行う。計測器への接続が制限された医療用手術器具や、センサーアプリケーションへ容易に統合できる。

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