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バッテリー特性評価不要の低電力残量ゲージICマキシム MAX17260、MAX17261

Maxim Integrated Productsは、バッテリー特性評価不要のModelGauge m5 EZアルゴリズムを内蔵した残量ゲージIC「MAX17260」「MAX17261」を発表した。突然のクラッシュやシャットダウンを防止して、機器の動作時間を最大化する。

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クラッシュやシャットダウンを防止して機器の動作時間を最大化

 Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2018年6月、バッテリー特性評価が不要のModelGauge m5 EZアルゴリズムを内蔵した、シングルセルバッテリーパック残量ゲージIC「MAX17260」、マルチセルバッテリーパック残量ゲージIC「MAX17261」を発表した。


残量ゲージIC「MAX17260」「MAX17261」のイメージ

 同製品は、セルの経年変化、温度、放電率を自動的に補償し、広範囲の動作条件にわたって充電状態と残容量値を出力することで、突然のクラッシュやシャットダウンを防止し、機器の動作時間を最大化する。

 また、電流と電圧を測定し、内部温度センサーまたは外付けサーミスタを使用してバッテリーパックの温度測定を行う。消費電流は5.1μAで、検出抵抗範囲は1m〜1000mΩ。内部の制御レジスタやデータにアクセスする2線式I2Cインタフェースを搭載している。

 ModelGauge m5 EZアルゴリズムは、電圧ベース残量ゲージの長期的安定性、クーロンカウンターのドリフト除去、エンプティ電圧に近づいたときの誤差除去、経年・電流・温度の補償、エンプティやフル、アイドル状態が不要などの特長を持ち、ほとんどのリチウムバッテリーおよびアプリケーションに対応している。

 MAX17260は、ハイサイドRsenseオプションを提供し、グランドプレーンの設計を簡素化。MAX17261は、スイッチ付き抵抗分圧器オプションを提供し、任意の数の直列セルに対応する。

 鉛フリーの1.5×1.5mmの9ピンWLPパッケージ、3×3mmの14ピンTDFNパッケージで提供され、携帯型ゲーム機、リモコン、スマートデバイスなどの用途を見込む。1000個購入時の参考価格は、MAX17260が1個0.93米ドル、MAX17261が1個1.22米ドル。評価キット「MAX17260GEVKIT」と「MAX17261GEVKIT」の単価は60米ドルとなっている。

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