車載照明用12スイッチマトリクスマネージャ:マキシム MAX20092
Maxim Integrated Productsは、12のスイッチが最大56Vまでの電圧を制御し、オン抵抗70mΩのMOSFETが最大1.5Aの電流を駆動する、車載照明用マトリクスマネージャIC「MAX20092」を発表した。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2018年10月、高密度車載マトリクスおよびピクセル照明の電流管理をする、車載照明用マトリクスマネージャIC「MAX20092」を発表した。5×5mmのTQFNパッケージで提供され、1000個購入時の単価は2.93米ドルだ。
スイッチ抵抗70mΩの内蔵MOSFET
MAX20092は、スイッチ抵抗70mΩの内蔵MOSFETが最大1.5AのLED電流を駆動し、12の内蔵スイッチが最大56VまでのLEDストリング電圧を制御する。
スイッチ当り1〜2つのLEDを12ビットパルス幅変調調光で管理し、LEDのプログラムを簡素化。システムバスラインへの負荷を軽減する対数フェードイン、フェードアウト機能を持つ。
また、オープン、短絡、オープントレースLED検出などのフォルト保護管理を装備し、スルーレート制御によってEMIとノイズを低減。マスターデバイスである外部マイクロコントローラとスレーブデバイスとして通信する、シリアル通信用のSPIを備える。
デイジーチェーンなしで最大27のMAX20092を並列接続し、最大324のLEDピクセルを管理可能。各ICごとに1ストリング×12の直列スイッチ、2ストリング×6つの直列スイッチ、4ストリング×3つの直列スイッチが構成できる。
グラフィカルユーザーインタフェース、マトリクスマネージャボード、LEDコンポーネントOslon Compact PL、KW CELNM1.TGを備えたLEDアダプタボードを含む、評価キット「MAX20092EVSYS#」もそろえた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 壊れていない基板の修理
今回は半導体製造装置に使用されている簡単なセンサーインタフェース基板の修理の報告だ。依頼された基板はI/Oのインタフェース基板で、実装されている部品は全て壊れていなかったのだが、動かないらしい。なぜだろうか……。 - LCDバイアスを統合したLEDドライバIC
Maxim Integrated Productsは、4つの150mA LEDバックライトドライバと4出力の薄膜トランジスタ液晶ディスプレイバイアスをシングルチップに統合したソリューション「MAX20069」を発表した。 - PFCとHBを搭載した共振コントローラーIC
インフィニオンテクノロジーズは、電源と照明ドライバのために設計された共振コントローラーIC「ICL5102」を発表した。DSO-16パッケージ内にPFC(力率改善)とハーフブリッジコントローラーが組み合わされている。 - 保持電流21mAのLEDプロテクター
リテルヒューズは、LEDプロテクター「超低保持電流タイプPLED」シリーズを発表した。蛍光灯バラストとLEDストリングに相互互換性があるため、バラストドライバを残したまま、蛍光灯を直管型LEDに変更できる。 - 低背、熱効率に優れたファストリカバリーダイオード
ビシェイ・インターテクノロジーは、順方向電圧降下0.7V、逆回復時間25ナノ秒、低背1mm未満、FlatPAK 5×6パッケージを採用した、200Vデュアル独立構成の「FRED Ptウルトラファストリカバリーダイオード」を発表した。 - マイコンの汎用出力を使ってLCDを直接駆動する
液晶ディスプレイ本体の駆動には、専用のインタフェース回路や周辺回路を必要とする。そこで、本稿ではマイコンの汎用出力を使用してLCDを簡単に駆動する方法を紹介する。