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効率93%、ユニット型電源の120W・240W出力モデル:TDK DRJ120、DRJ240
TDKは、DINレール取り付け専用ユニット型電源「DRJ」シリーズに、120W出力モデル「DRJ120」と240W出力モデル「DRJ240」を追加する。制御回路設計や各種部品を最適化し、最大効率93%を達成している。
TDKは2018年10月、DINレール取り付け専用ユニット型電源「DRJ」シリーズに、120W出力モデル「DRJ120」と240W出力モデル「DRJ240」を追加すると発表した。DRJ120は同年11月から、DRJ240は同年12月より量産出荷を開始する。
最大効率93%を達成、体積を50%削減
制御回路設計や各種部品を最適化し、最大効率93%を達成。サイズはDRJ120が35×125×124mm、DRJ240が41×125×124mmで、同社の従来品に比べて体積を50%削減した。入出力端子は、ネジ式のブロック端子(安全端子)とバネ式でトルク管理が不要なヨーロッパ端子(スプリングクランプ方式)を用意する。
入力電圧範囲は85〜264VAC、120〜370VDCで、出力電圧は24VDC。最大出力電流の120%のピーク負荷に対応し、ピーク電力はDRJ120が144W、DRJ240が288W。−25〜70℃の周囲温度で動作する。
情報機器規格(IEC60950-1)、AV、情報、通信機器規格(IEC62368-1)、工業用制御機器規格(UL508)、電力機器規格IEC/EN62477-1 OVC?(過電圧カテゴリ?)の認証を取得している。
同社では、ロボットコントローラ、工業用自動機器、半導体製造装置、制御機器などでの用途を見込む。
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