IoT機器を小型化する、低電力SIMO PMIC:マキシム MAX17270、MAX77278、MAX77640/1、MAX77680/1
Maxim Integrated Productsは、IoTデバイスのパワーレギュレーターサイズを半分に縮小する、単一インダクタマルチ出力のパワーマネジメント集積回路6種を発表した。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2018年12月、IoT(モノのインターネット)デバイスのパワーレギュレーターサイズを半分に縮小する、単一インダクターマルチ出力(SIMO)のパワーマネジメント集積回路(PMIC)を発表した。「MAX17270」「MAX77278」「MAX77640」「MAX77641」「MAX77680」「MAX77681」の6種となる。
独自の制御アーキテクチャを搭載し、1つのインダクターが複数のDCレールにおいて、出力用の重要なエネルギー蓄積素子として機能する。これにより、設計要素のうち大きなインダクターを減らすことができ、製品のパワーマネジメント実装面積を最大50%削減する。
各PMICは自己消費電流が小さく、最終機器のバッテリー寿命を延長する。また、肌に触れるウェアラブル製品を開発する際に重要な問題となる発熱を低減し、競合品と比較して全体のシステム効率を9%向上させる。
IoT機器に最適な小型サイズ、低自己消費電流
MAX17270は、従来品と比較して50%小型化している。自己消費電流は、1つのSIMOチャンネル当たり850nA、3つのSIMOチャンネルで1.3μA。TQFNとWLPパッケージで提供される。
MAX77278は、0.8VOUTから5.25VOUTまでの個別の電圧出力を備えた3つのバックブーストレギュレーターに、16μAの動作自己消費電流、300nAのスタンバイ電流と柔軟な電源シーケンスを提供する。サイズは24mm2で、リモートコントロールや、ヘルスモニター、ボディカメラ、IoT(モノのインターネット)アプリケーションなどに適している。
MAX77640、77641は3つのバックブーストレギュレーター、低ノイズの150mA LDO、汎用入出力ポート、RGB LEDアレイ用のトリプル電流シンク、柔軟な電源シーケンスを備える。5.6μAで動作し、シャットダウン電流は300nA。ソリューションサイズは16mm2で、ウェアラブル、ヘルスモニタリング、IoT分野などのチャージャー内蔵アプリケーションに向く。
MAX77680、77681も3つのバックブーストレギュレーターを備える。動作自己消費電流は3.0μA、シャットダウン電流は300nAだ。ソリューションサイズは15.5mm2で、Bluetoothヘッドセット、イヤホンのようなヒアラブル機器や電子ペン、腕時計といった小型IoT機器などに適している。
1000個購入時の主な単価は、MAX17270が1.84米ドル、MAX77278が2.18米ドル。6種のPMICは、それぞれ100米ドルで評価キットが提供されている。
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