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記録計の内部構造と、使用時に注意したいポイント:記録計/データロガーの基礎知識(2)(2/5 ページ)
今回は記録計を利用する際に必要な基礎知識を解説して、信頼性の高い測定結果を得るための方法や効率的に測定する方法を紹介する。【訂正あり】
ペーパーレス記録計・データロガーの構造
ペーパーレス記録計・データロガーには電池で駆動するコンパクトな製品から、最大1000チャンネルを超える入力を持つ大型の製品まである。ここでは高性能で多機能な「SMARTDAC+」を例に構造を解説する。
SMARTDAC+は用途に応じたさまざまな入出力モジュールが用意されている。利用者は測定対象に合わせてモジュールを選択して、連結可能なモジュールベースに実装して利用する。
入力モジュール、出力モジュールは下記が用意されている。
- 10ch ユニバーサルアナログ入力モジュール
- 10ch 低耐圧リレーアナログ入力モジュール
- 10ch 電磁リレーアナログ入力モジュール
- 10ch 直流電流アナログ入力モジュール
- 4ch 高速ユニバーサルアナログ入力モジュール
- 6ch 4線式RTD/抵抗アナログ入力モジュール
- 4ch アナログ出力モジュール
- 16ch ディジタル入力モジュール
- 6ch ディジタル出力モジュール
- 8ch入力/6ch出力 ディジタル入出力モジュール
- 10ch パルス入力モジュール
- PID制御モジュール(AI:2ch/AO:2ch、DI:8ch/DO:8ch)
SMARTDAC+のハードウェアはデータ収集モジュールと入出力モジュール間を高速通信ができる仕組みを持っている。またモジュールを高密度に実装するため、放熱特性も考慮されている。
画面を持たないタイプのSMARTDAC+への設定や記録結果の表示はすべてPCで行うため、メーカーが提供するPC上の操作性は重要になってくる。特に大量に記録したデータに同期を取るための遅延補正機能を持つことは必要となる。
PCがなくても設定や記録結果の表示できるタイプのペーパーレス記録計もある。
最近の設定/表示の機能を持つペーパーレス記録計では、タッチパネルを搭載して使いやすい操作環境を提供している。
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