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「ファンクションジェネレーター」とはファンクションジェネレーターの基礎知識(1)(5/6 ページ)

信号発生器、発振器の一種である「ファンクションジェネレーター」について、使用する上でぜひ身に付けておきたい基礎的な知識を解説していこう。

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ファンクションジェネレーター利用でよくある疑問点

負荷に出力可能な電流は?

 多くのファンクションジェネレーターの出力インピーダンスは50Ωとなっている。そのため、仕様には開放時と50Ω終端時の最大出力電圧が書かれている場合が多い。

出力電圧設定が開放電圧基準の場合、図12から分かるように終端抵抗を出力インピーダンスに合わせて50Ωとした場合は設定値の半分の電圧が測定される。


図12:ファンクションジェネレーターの出力インピーダンス

 したがって、負荷に50Ωより小さなインピーダンスであった場合はより小さな電圧値が測定される。ファンクションジェネレーターを用いて、インピーダンスの低いコイルなどの部品を駆動する際には外付けのバイポーラ増幅器が必要となる。

 音響機器を対象にした古いファンクションジェネレーターでは出力インピーダンスが600Ωの製品があるので注意が必要でなる。

出力をショートした場合はどうなるか?

 ファンクションジェネレーターの出力インピーダンスは50Ωであるため、出力を短絡すると大きな電流が流れて破損する危険がある。また負荷が電位を持っている場合は負荷側からファンクションジェネレーターに電流が流れ込み破損する危険がある。

 破損の防止が考慮されているファンクションジェネレーターでは、出力が上記のような異常な状態を検出したとき、エラーメッセージを画面に表示して、出力がONにならないように制御される。

出力が非絶縁タイプの場合はどんな注意が必要か?

 安価なファンクションジェネレーターでは波形出力が非絶縁となっている場合がある。非絶縁出力をコモンモード電位に異なる負荷に接続する場合は接地電流が流れるため正しい計測ができない可能性がある。このため安心して使うには出力が絶縁されたモデルを選ぶのがよい。

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