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5Gミリ波システム対応のRFデータコンバーターアナログ・デバイセズ AD9081、AD9082

アナログ・デバイセズは、4G LTEや5Gミリ波無線などのワイヤレス機器向けに、アナログ信号処理とデジタル信号処理を組み合わせた、ミックスドシグナルフロントエンドRFデータコンバータープラットフォーム「AD9081」「AD9082」を発表した。

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 アナログ・デバイセズは2019年6月、4G LTEや5G(第5世代移動通信)ミリ波無線などのワイヤレス機器向けに、ミックスドシグナルフロントエンド(MxFE)RFデータコンバータープラットフォーム「AD9081」「AD9082」を発表した。高性能のアナログ信号処理とデジタル信号処理を組み合わせており、現在の4G LTE基地局に比べて通信容量を3倍に増やせる。


MxFE RFデータコンバータープラットフォーム「AD9081」「AD9082」のイメージ

6〜8個のRFデータコンバーターを集積

 AD9081は、12ビット、4Gサンプル/秒のA-Dコンバーターと16ビット、12Gサンプル/秒のD-Aコンバーターをそれぞれ4個集積。AD9082は、2個の12ビット、6Gサンプル/秒のA-Dコンバーターと、4個の16ビット、12Gサンプル/秒のD-Aコンバーターを集積する。それぞれ8個または6個のRFデータコンバーターを集積したことで、チップ数を削減し、プリント回路基板面積を従来比60%削減できる。

 両製品とも28nm CMOSプロセス技術で製造され、瞬時帯域幅は最大2.4GHz、チャンネル帯域幅は1.2GHz。周波数変換段数を減らし、フィルター条件を緩和できるため、ハードウェア設計を簡素化する。

 また、チップ内蔵のDSP機能により、プログラマブルなフィルターとデジタルアップコンバートおよびダウンコンバートブロックを使用し、無線信号帯域幅条件を設定できる。FPGAでRF変換とフィルター処理をするアーキテクチャに比べ、消費電力を10分の1に削減する。

 パッケージは、324-BGA JESD204BおよびJESD204Cを採用。両製品とも同年9月からサンプル出荷を開始し、量産出荷はAD9081が2020年3月、AD9082が2019年12月を予定する。1000個購入時の価格は、AD9081が1487米ドル、AD9082が1500米ドルとなる。

 同社は、5Gテスト機器や計測機器、ブロードバンドケーブルビデオストリーミング、マルチアンテナフェーズドアレイレーダーシステム、地球低軌道衛星ネットワークなどでの利用を見込む。

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