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車載イーサネット用のデバッグツールキット:テレダイン AUTO-ENET-TOOLKIT
テレダイン・ジャパンは、車載イーサネットを実通信状態で信号品質評価デバッグできる、車載イーサネットデバッグツールキット「AUTO-ENET-TOOLKIT」を発表した。
テレダイン・ジャパンは2019年8月、車載イーサネットを実通信状態で信号品質評価デバッグできる、車載イーサネットデバッグツールキット「AUTO-ENET-TOOLKIT」を発表した。同社のデジタルオシロスコープ「WaveRunner 9000」「WavePro HD」「WaveMaster 8Zi」「LabMaster 10Zi」シリーズに対応する。
実通信状態のマスターとスレーブの信号を独立して評価
AUTO-ENET-TOOLKITは、車載イーサネットブレークアウトテストフィクスチャ「TF-AUTO-ENET」を用いて信号品質を評価する。TF-AUTO-ENETは、方向性結合器を内部に組み込み、実通信状態のマスターからの信号とスレーブからの信号を別々に取り出せる。これにより、オシロスコープを用いた信号品質評価が可能になる。
また、TF-AUTO-ENETによって分離したマスター、またはスレーブからの信号を個別に評価できる。基本的には、信号のEyeパターンを描いてその信号品質を評価するが、12個のEyeパターン評価パラメーターを使用し、定量的な評価を実施する。
AUTO-ENET-TOOLKITには、フィードフォアードイコライザーが組み込まれ、ユーザーによる設定ができるほか、自動的に最適化することも可能だ。TF-AUTO-ENETによる減衰も校正できる。
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