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プログラマブル直流安定化電源の構造や便利な機能プログラマブル直流安定化電源の基礎知識(2)(4/7 ページ)

直流電源はさまざまな分野で使われているため、多くの製品が市場にある。今回の解説では製品の開発や生産の現場で使われているプログラマブル直流安定化電源のうち、対象物にエネルギーを供給する試験用電源についての基礎知識を紹介していく。連載第2回の今回は、「構造」や「便利な機能」「負荷に接続する際の注意」などを紹介する。

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直流電源の状態モニター

 直流電源の内部状態を、電気信号として出力する機能を持っている。例えば異常状態を検出したとき、高速にシステムの動作を停止するために利用する。また、PLCなどで制御する場合は通信機能を使わずに、アナログ信号や接点信号で直流電源の状態を読み取ることがある。

アナログ出力モニター

 直流電源出力の電圧および電流のゼロから出力定格値を、0〜5Vもしくは0〜10Vでモニター端子からアナログ信号として出力する。アナログ出力モニターの出力インピーダンスや最大出力電流は取扱説明書に書かれているため、接続する機器の入力仕様と整合が取れるか確認する必要がある。


図9:アナログ出力モニター

直流電源の状態出力

 直流電源の内部状態をオープンコレクタ信号で出力する機能がある。


図10:状態出力

 アラーム出力端子からアラーム信号が出力された時の解除方法は製品によって異なるので、取扱説明書の記述を確認する必要がある。

リモートセンシング

 直流電源を電圧源として使用する場合、負荷端で正確な電圧を得るためには、リモートセンシングを行う。

 リモートセンシングを行わない場合は、直流電源から負荷までの配線による電圧降下の影響を受ける。


図11:リモートセンシングを「しない場合」と「する場合」の比較

 一般に直流電源は工場集荷時にはリモートセンシングをしない状態になっているので、リモートセンシングを行う場合は取扱説明書に従ってセンス線の配線を行う。

また、リモートセンシングで補償できる最大電圧は製品ごとに仕様で定められているので、電圧降下が大きいと予測される場合は仕様を確認する必要がある。

 また、直流電源と負荷が離れている場合は発振をする可能性があるので、負荷の両端に100〜1000μFの電解コンデンサーを接続する。

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