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プログラマブル直流安定化電源の用途例や保守プログラマブル直流安定化電源の基礎知識(3)(2/4 ページ)

直流電源はさまざまな分野で使われているため、多くの製品が市場にある。今回の解説では製品の開発や生産の現場で使われているプログラマブル直流安定化電源のうち、対象物にエネルギーを供給する試験用電源についての基礎知識を紹介していく。連載最終回となる今回は、「用途例」や「保守」について紹介する。

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住宅用パワーコンディショナーの試験

 住宅用太陽光発電システムは、太陽電池からの直流エネルギーを交流に変換するパワーコンディショナーが使われている。パワーコンディショナーを評価するには、太陽電池と同じ動作をする模擬直流電源が必要になる。

 大容量直流電源をPCで制御して、太陽電池と同じような動作を再現性良く行い試験する。


図5:住宅用パワーコンディショナーの試験

ペルチェ素子利用の冷熱プレート制御

 直流電流により冷却、加熱を自由に行えるペルチェ素子を温度調節計によって制御すると、冷熱プレートを一定の温度に制御することができる。このため、温度を一定にして実験を行うときは、簡単な仕組みで動作するペルチェ素子を使った装置が使われる。


図6:ペルチェ素子利用の冷熱プレート制御

リアクトル(コイル)の直流重畳試験

 リアクトル(コイル)に直流バイアス電流を流すと、磁性材料の磁気飽和に近づくことで透磁率が低下し、インダクタンス値が低下する。この現象を測定するためのシステムには、リアクトルにDCバイアス電流を流すための直流電源が使われている。


図7:リアクトルの直流重畳インダクタンス測定

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