連載
デジタルオシロスコープの校正やプローブの概要:デジタルオシロスコープの基礎知識(3)(5/9 ページ)
連載最終回となる今回は、オシロスコープに接続する「さまざまなプローブの概要や注意点」および、観測結果の信頼性を確保するための「校正」について解説する。
光絶縁プローブ
高電圧差動プローブと同じような目的で作られたプローブであるが、高電圧差動プローブに比べてCMRRの仕様が優れているので、コモンモード電圧が印加された信号の正確な波形観測ができる。ただし製品の構造が複雑なため、価格は高電圧差動プローブに比べて高くなる。
型名 | 周波数帯域 | 立ち上り 時間 |
ケーブル長 | 最大 差動入力電圧 |
最大入力 オフセットレンジ |
最大 コモンモード電圧 |
インタフェース |
---|---|---|---|---|---|---|---|
TIVM1 | 1GHz | 350ps以下 | 3m | ±50V*1 | ±100V*1 | 60kV | Tek VPI |
TIVM1L | 1GHz | 350ps以下 | 10m | ±50V*1 | ±100V*1 | 60kV | Tek VPI |
TIVH08 | 800MHz | 450ps以下 | 3m | ±2500V*2 | ±2500V*2 | 60kV | Tek VPI |
TIVH08L | 800MHz | 450ps以下 | 10m | ±2500V*2 | ±2500V*2 | 60kV | Tek VPI |
TIVH05 | 500MHz | 700ps以下 | 3m | ±2500V*2 | ±2500V*2 | 60kV | Tek VPI |
TIVH05L | 500MHz | 700ps以下 | 10m | ±2500V*2 | ±2500V*2 | 60kV | Tek VPI |
TIVH02 | 200MHz | 1.8ns以下 | 3m | ±2500V*2 | ±2500V*2 | 60kV | Tek VPI |
TIVH02L | 200MHz | 1.8ns以下 | 10m | ±2500V*2 | ±2500V*2 | 60kV | Tek VPI |
表4:テクトロニクス社の光絶縁プローブ *1) IVTIP50X使用時 *2) WSQPIN2500X使用時 |
光絶縁プローブのCMRR特性はプローブチップによって異なる。また、周波数特性を持っているので用途に応じたプローブチップの選択が必要である。
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