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7種の低消費電力モードを搭載したマイコン:STマイクロ STM32L4P5、STM32L4Q5
STマイクロは、同社の32ビットマイコン「STM32L4+」シリーズに「STM32L4P5」「STM32L4Q5」を追加した。Arm Cortex-M4、最小512Kバイトのフラッシュメモリ、320KバイトのSRAMを搭載している。
STマイクロエレクトロニクスは2020年4月、同社の32ビットマイコン「STM32L4+」シリーズに「STM32L4P5」「STM32L4Q5」を追加した。QFN48パッケージで512Kバイトのフラッシュメモリを備えた「STM32L4P5CEU6」の参考サンプル価格は約3.9米ドル。既に量産を開始している。
両製品は、Arm Cortex-M4、最小512Kバイトのフラッシュメモリ、320KバイトのSRAMを搭載。48ピンから169ピンまでの6種のピン数に対応しており、小型のものでは48ピンが7×7mm、64ピンが10×10mmとなっている。ウェアラブルデバイスなどでの需要を見込む。
7種の低消費電力モード
同社の低消費電力マイコン技術を用いており、7種の低消費電力モードを備える。また、高電力効率の演算処理を行うFlexPowerControl、CPUの停止時でも高い電力効率でデータ取込みを行うBatch Acquisition Modeなどにも対応している。
USBやアナログペリフェラル用の独立した電源系統に加えて、独立したクロックドメインや外部メモリ拡張に向けたOctal SPI、Quad SPIインタフェースを備え、フラッシュメモリのエラー訂正符号(ECC)やSRAMのパリティチェック機能なども搭載した。
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