LoRa対応マイクロコントローラーを発表:STマイクロ STM32WLE5
STマイクロエレクトロニクスは、LoRa対応マイクロコントローラー「STM32WLE5」を発表した。長距離無線通信に対応し、電力と資源を効率的に管理できるIoT機器の開発に貢献する。
STマイクロエレクトロニクスは2020年1月、LoRa対応マイクロコントローラー「STM32WLE5」を発表した。長距離無線通信に対応し、遠隔操作できる環境センサー、メーター、トラッカー、プロセスコントローラーなど、電力と資源を効率的に管理できるIoT(モノのインターネット)機器の開発に貢献する。
マイコンとサブGHz無線の技術をワンチップに統合
STM32WLE5は、同社のマイコン技術とSemtechのサブギガヘルツ無線技術をワンチップに統合したSoC(System on Chip)だ。デュアル出力モードを採用し、LoRaだけでなく、FSK、MSK、BPSK変調にも対応しており、各国の低消費電力広域ネットワークに接続できる。感度は−148dBmで、最大送信出力は15dBおよび22dBmだ。
Arm Cortex-M4プロセッサを搭載し、独自のARTアクセラレーターからのゼロウェイト実行にも対応。動的電圧スケーリング機能などを組み込んだ低消費電力設計としている。
また、STM32マイコンの開発エコシステムと統合しているため、「STM32Cubeソフトウェアサポート」やLoRaWANスタックをソースコード形式で利用できる。さらに、公開鍵アクセラレーター(PKA)、真乱数発生器(TRNG)、知的財産コードの読み出し保護機能(PCROP)、RSA暗号などセキュリティ機能も有する。
メモリ容量は、用途に応じて64、128、256Kバイトから選択可能。5×5mmのUFBGA73パッケージで提供する。10年間の長期製品供給保証の対象だ。
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