ニュース
実習機能内蔵の200MHzデジタルオシロスコープ:テクトロニクス TBS2000Bシリーズ
テクトロニクスは、デジタルオシロスコープの新製品「TBS2000B」シリーズを発表した。レコード長5Mポイント、周波数帯域200MHz、最高サンプルレート2Gサンプル/秒の性能を提供する。
テクトロニクスは2020年4月、デジタルオシロスコープの新製品「TBS2000B」シリーズを発表した。レコード長5Mポイント、周波数帯域200MHz、最高サンプルレート2Gサンプル/秒の性能を提供する。
9型WVGAディスプレイを採用
大画面の9型WVGAディスプレイと時間軸15divの信号表示を採用し、同クラスのオシロスコープと比較して50%以上高い波形観測性能を有する。周波数帯域は、70MHzから100MHz、200MHzにアップグレードできる。
新たな低ノイズフロントエンド設計により、高い信号品質と正確な波形測定を提供する。汎用性に優れた同社のプローブインタフェース「TeKVPI」を搭載しており、さまざまな種類のアクティブプローブや差動プローブ、電流プローブに対応する。
また、学生や指導者による基礎工学実習をサポートする実習機能を内蔵。主なメニューの概要をテキストやグラフィックで表示したり、実習のインストラクションをオシロスコープにアップロードする機能などを備え、高専や大学、その他のトレーニング環境などでの活用が見込まれる。
従来の「TBS2000」シリーズと同サイズで、同じプログラムインタフェースのため、完全な置き換えができる。価格は18万2000円から(税別)となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- デジタルオシロスコープの歴史や種類
電子回路技術者にとって日々使う道具である「オシロスコープ」。原型は19世紀末に登場しており、その後のエレクトロニクス技術の進化によって高性能化や高機能化が進んだ。現在では、単なる現象の変化を波形として目視で観測するための測定器から、取り込んだ波形データを加工してさまざまな測定値を得ることができる複合測定器となってきている。今回の連載では、オシロスコープとプローブについて歴史、製品の種類、機種選定のポイント、製品の内部構造、製品仕様、トリガ機能、演算機能、プローブ、校正についての基礎知識を紹介していく。 - 低価格オシロや直流安定化電源、電子負荷の新製品を追加
テレダイン・ジャパンは、テレダインテストツールブランドの新製品16種を発表した。同ブランドに直流安定化電源と電子負荷ソリューションのシリーズが追加されたことで、ほぼ全ての基本測定器の要件を満たすことができる。 - 13GHz、16GHz帯域幅のオシロスコープ
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、同社のオシロスコープ「R&S RTP」ファミリーから、13GHz帯域幅の「R&S RTP134」、16GHz帯域幅の「R&S RTP164」を発売した。 - 0.5〜30Aまで波形観測できる電流プローブ
日置電機は、電流プローブの新製品「CT6710」「CT6711」を発売した。0.5A、5A、30Aの3レンジを搭載し、1台で多様な電流波形が観測できる。感度が従来品の10倍に向上しており、ノイズが目立たない低感度レンジで測定可能だ。 - オシロの多彩なトリガ機能を使いこなそう
今日のDSOには、比較的単純なエッジトリガ、もっと複雑なスマートトリガ、そして、さらに高度な拡張トリガが搭載されています。これらマルチトリガの使い方を見ていきましょう。 - 1台5役が可能な多機能汎用オシロスコープ
テレダイン・レクロイ・ジャパンは、多機能汎用オシロスコープ「WaveSurfer 3000z」シリーズを発表した。従来シリーズから帯域レンジを上下に拡張し、パワーデバイス解析オプションにも対応。多様なオプションの搭載により、1台5役の働きをする。