ニュース
105℃対応のBluetooth 5.2無線通信モジュール:太陽誘電 EYSPBNZUA
太陽誘電は、Bluetoothの最新コア仕様バージョン5.2に対応した無線通信モジュール「EYSPBNZUA」を発表した。高温や発熱を伴う環境下での使用を想定し、使用温度範囲の上限を+105℃に拡大している。
太陽誘電は2020年8月、Bluetoothの最新コア仕様バージョン5.2に対応した無線通信モジュール「EYSPBNZUA」を発表した。使用温度範囲の上限を+105℃に拡大している。サンプル単価は3000円で、同月中に量産を開始する。
高温環境向けに温度上限をアップ
EYSPBNZUAは、消費電力の低いBluetoothに対応することで、センサーノードなど小型のIoT(モノのインターネット)関連機器でも使用を可能としている。また、工場や屋外など高温環境下に設置することを想定し、使用温度範囲の上限を従来品から20℃高め、−40〜+105℃まで対応可能にした。そのため、耐熱性が問題となるLED照明など、オフィスやホームオートメーション関連機器にも利用できる。
サイズは10.0×15.4×2.0mmで、128KバイトのRAMを搭載している。動作電圧は1.7〜5.5V、出力は代表値で+8dBm。日本、北米、欧州の認証を取得済みだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Bluetooth5対応独自ソフト内蔵の無線通信モジュール
太陽誘電は、Bluetooth 5対応の無線通信モジュール「EYSKJNAWB-WX」を発表した。独自ソフトウェアを搭載し、外部から簡単なコマンドを入力するだけで無線通信を確立する。低消費電力で稼働することが求められる、小型IoT関連機器に適している、としている。 - 150℃対応車載向け積層セラミックコンデンサー
太陽誘電は、車載向けに使用温度範囲を150℃にまで拡大した積層セラミックコンデンサーを商品化した。AEC-Q200に準拠し、自動車のエンジンやトランスミッションなどパワートレイン向けのデカップリングやノイズ対策に適している。 - 「世界初」車載向けメタル積層チップパワーインダクター
太陽誘電は、車載向けメタル積層チップパワーインダクター「MCOIL MC」シリーズを発表した。全7製品のうち、1608サイズで公称インダクタンス0.47μHの「MCKK1608TR47MVC」は量産を開始している。同社によると、車載向けの1608サイズメタル系パワーインダクターの商品化は「世界初」。 - 1005サイズ定格電圧100VのMLCC
太陽誘電は、1005サイズの積層セラミックコンデンサー11種を商品化した。いずれも定格電圧100Vで、車載向け電子部品の信頼性試験規格AEC-Q200に準拠する。静電容量が220pF〜0.01μFまでの幅広いラインアップとなっている。 - 150℃対応車載向けチップビーズインダクター
太陽誘電は、車載機器向けチップビーズインダクター「FB」シリーズから、150℃対応のTタイプ「FB TH1608」の量産を開始した。車載用受動部品の認定用信頼性試験規格「AEC-Q200」に準拠し、車載機器の高周波ノイズ対策に適している。 - 容量20Fのシリンダ形電気二重層キャパシター
太陽誘電は、シリンダ形電気二重層キャパシターLPシリーズに、静電容量が従来の2倍となる「LP12352R7206」を追加した。サーバやドライブレコーダー、スマートメーターなどのピークアシストやバックアップ用途を見込む。