ニュース
衛星通信試験用Q/VバンドRFアップコンバーター:ローデ・シュワルツ R&S SZV100A
ローデ・シュワルツは、衛星通信ペイロード試験向けのQ/VバンドRFアップコンバーター「R&S SZV100A」を発表した。変調帯域幅2GHzで、36G〜56GHzの全周波数域をカバーする。同社では、同製品を含めた試験用セットアップも提供している。
ローデ・シュワルツは2020年8月、衛星通信ペイロード試験向けのQ/VバンドRFアップコンバーター「R&S SZV100A」を発表した。既に提供を開始している。
変調帯域幅が2GHzで、36G〜56GHzの全周波数域をカバーする。同社のベクトル信号発生器「R&S SMW200A」と共に用いることで、VHFからVバンドまでの衛星通信帯を連続的にカバーでき、5GやQ/Vバンドの周波数帯にも対応する。
小型かつ軽量で、マウンティングポイント配置により試験対象の近くに設置できる。IF信号やLO信号源から10m離すことも可能で、「R&S SZV遠隔制御ソフトウェア」を用いて、LAN接続を介して遠隔操作できる。
試験用セットアップを構成可能
既存の試験システムのアップグレードに対応するほか、同社のRF/マイクロ波信号発生器「R&S SMA100B」、ベクトル信号発生器「R&S SMW200A」と組み合わせることで、試験用セットアップを構成できる。
このセットアップでは、R&S SZV100Aによる最大+16dBm(1dB圧縮ポイント)の高出力、R&S SMW200Aの最大帯域幅2GHzによる広範な変調IF信号、R&S SMA100Bによる高精度なLO信号を提供する。なお、制御ソフトウェアを用いればこの試験用セットアップを1台の機器で運用できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 13GHz、16GHz帯域幅のオシロスコープ
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、同社のオシロスコープ「R&S RTP」ファミリーから、13GHz帯域幅の「R&S RTP134」、16GHz帯域幅の「R&S RTP164」を発売した。 - 30μ秒未満の高速過渡応答時間に対応した直流電源
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、高確度と高速過渡応答時間を可能にした、直流電源「R&S NGL200」シリーズを発表した。電圧、電流、電力の測定で最大6.5桁の分解能を備える。 - 5G NRネットワークカバレッジ測定システム
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、5G NRネットワークカバレッジを正確に測定する「5G NRネットワーク測定ソリューション」を発表した。 - 波形更新レート100万回/秒のオシロ、6GHz帯に対応
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、デジタルオシロスコープ「R&S RTO2000」シリーズに、6GHzモデルを追加した。16ビットの垂直解像度と、波形更新レート100万回/秒の性能を備えている。 - 5Gミリ波システム対応のRFデータコンバーター
アナログ・デバイセズは、4G LTEや5Gミリ波無線などのワイヤレス機器向けに、アナログ信号処理とデジタル信号処理を組み合わせた、ミックスドシグナルフロントエンドRFデータコンバータープラットフォーム「AD9081」「AD9082」を発表した。 - 5Gミリ波対応のアップ/ダウンコンバーター
アナログ・デバイセズは、高集積マイクロ波アップコンバーター「ADMV1013」とダウンコンバーター「ADMV1014」を発表した。24GHz〜44GHzの周波数範囲で動作でき、5Gトランシーバーの小型高性能化が可能になる。