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SILクラス3対応の高速起動ハイサイドスイッチSTマイクロ IPS160HF、IPS161HF

STマイクロエレクトロニクスは、起動時の遅延時間が60マイクロ秒未満のインテリジェントハイサイドスイッチ「IPS160HF」「IPS161HF」を発表した。SILクラス3に対応し、安全計装システムの設計を簡略化する各種診断、保護機能を搭載する。

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 STマイクロエレクトロニクスは2020年8月、起動時の遅延時間が60マイクロ秒未満のインテリジェントハイサイドスイッチ「IPS160HF」「IPS161HF」を発表した。いずれも既に量産中で、1000個購入時の参考価格は約1.49米ドル。


インテリジェントハイサイドスイッチ「IPS160HF」「IPS161HF」

安全度水準(SIL)クラス3に対応

 IPS160HF、IPS161HFは、安全度水準(SIL)クラス3に対応。セーフティセンサーをはじめ、PLC(プログラマブルロジックコントローラー)、I/Oペリフェラル、コンピュータ数値制御(CNC)加工機などの汎用FA機器、プロセス制御装置で利用できる。

 入力電圧範囲は8〜60V、最大オン抵抗は120mΩ。ロジックインタフェースや駆動回路、NチャンネルパワーMOSFET出力段を内蔵する。出力段の最小出力電流は、IPS160HFが2.5A、IPS161HFが0.7Aに制限されている。立ち上がりと立ち下がり時間はどちらも10マイクロ秒、伝搬遅延は20マイクロ秒だ。耐電圧は65Vで、内蔵のアクティブクランプ回路で誘導負荷に対応する。

 パッケージは、熱効率に優れたPowerSSO12で提供する。診断および保護機能として、GND断線やVCC断線からの保護、オープン負荷の検出やサーマルシャットダウン、低電圧ロックアウトなどを備えており、安全計装システムの設計を簡略化する。

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