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自宅の掃除機(2003年製)を修理するWired, Weird(2/2 ページ)

テレワーク中に故障した掃除機の修理の様子をレポートする。2003年製の掃除機だが、修理すればまだ15年ぐらい使えるだろう。

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2つ目の原因候補、操作パネルを調査

 次に操作パネルを分解した。図4に示す。


図4:操作パネル

 4個のスイッチがある操作パネルから配線は2本しか出ていなかった。基板の配線部分にテスターを当てて配線間の抵抗値を確認すると、スイッチごとに配線間の抵抗値が変わった。図4の右側に抵抗値のメモが見える。操作パネルと基板の動作は大丈夫だった。

操作パネルも正常なので……

 次に操作パネルと制御基板間の配線を点検した。図5に示す。


図5:操作パネルと制御基板間の配線

 掃除機のダクトを外し、配線を確認してやっと原因が分った。図5で白い配線が見事に切れていた。この配線は心線が太く被覆も硬く簡単に切れる配線ではなかったが、長年の掃除機のダクトの振動で断線したと思われた。切れた配線の心線をハンダ付けして、ヒシチューブで2重にカバーした。図6に示す。


図6:切れた配線を修理した

 接続した配線をカバーに挟み込まないようにダクトへ戻した。掃除機に通電して動作を確認したら正常に吸引を開始した。

 強、中、弱のスイッチ操作で掃除機の吸引力は正常に変化した。ACコンセントにワットメーターを付けて消費電力を測ったら強と中、中と弱で電力は40%程度ずつ低下していた。ワットメーターを付けて電力を確認すると消費電力で内部の動作も把握できるので、家電製品も安心して修理できる。

次に故障した時には

 そういえば結婚して45年目だが、この掃除機は2台目だ。前の掃除機も何回か修理して30年近く使ったことを思い出した。この掃除機もあと15年くらいは持つだろう。

 しかしこの掃除機の修理で疑問点が生じた。それは図3左の基板の部品面には電源回路と駆動回路はあったが、制御回路が見えなかった。この掃除機にはスイッチの操作を記憶したり、ごみが詰まったときのセンサー信号で吸引力を変えたりする機能がある。掃除機にはスイッチの優先操作を判別して記憶する制御回路や、トライアックのオン時間を変えて吸引力を変える駆動回路が必要だ。制御回路はハンダ面に実装されていると思われるが、下手に触ると壊してしまう可能性がある。次に掃除機が壊れたら、基板を取り出してハンダ面の制御回路を確認するつもりだ。

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