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車載ディスプレイ表示向け警告灯モニタリングIC:エプソン S2D13V02
セイコーエプソンは、AEC-Q100準拠の車載ディスプレイシステム向け警告灯モニタリングIC「S2D13V02」のサンプル出荷を開始した。警告灯画像エラーを検知し、警告灯の上書きやエラーメッセージなどを表示する。
セイコーエプソンは2020年11月、AEC-Q100準拠の車載ディスプレイシステム向け警告灯モニタリングIC「S2D13V02」のサンプル出荷を開始した。月産10万個の予定で、サンプル価格は1000円(税別)としている。
車載ディスプレイにエラーメッセージを表示
ホストSoC(System on Chip)からストリーミングされる画像をモニターし、警告灯の異常を検知した場合にホストに通知する。同時に、警告灯の上書きやエラーメッセージなどを表示する。ナビゲーションマップ上に重ねて表示する場合も考慮し、視認性と信頼性の高いディスプレイシステムの構築を支援する。
警告灯モニタリング、警告灯OSD(On Screen Display)のほか、IC内蔵テスト画像生成機能やCID(Custom Image Display)などの表示安全機能を搭載。最大1920×720の解像度まで対応する。
ホストインタフェースはI2CおよびSPIで、入出力インタフェースはOpen LDIとなる。画質補正機能も備え、動作温度範囲は−40〜+105℃だ。
車両の高機能化、電動化、自動化に伴い、大型化、高解像度化する車載ディスプレイによる車内スペースの制約、また機能安全の点から、従来のLED式警告灯表示に代わり、液晶ディスプレイ上での警告灯表示に対応する。
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