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DC-DCアプリケーションの考え方(2)スイッチングレギュレーターとDC-DCコンバーターの組み合わせ:DC-DCコンバーター活用講座(41)(3/3 ページ)
DC-DCコンバーターを組み合わせてそれぞれの長所を生かすか、あるいは直列に結合して出力電圧を上げることができます。また、絶縁することもできます。組み合わせ方にはほとんど限りがないので、今回はいくつかの例を示します。
例3
この簡単な例では、絶縁型DC-DCコンバーターの出力から中間の電圧を供給するのにスイッチングレギュレーターが使われています。回路の電力要件は以下の通りです。
+12V@0.4A
5V@1.5Aおよび
−9V@−0.2A,
全て個別に安定化され、24VDC電源電圧から絶縁要
この要件は3個の個別のDC-DCコンバーターを使って実現することができます。これらは+12V電源用5W DC-DC、+5V電源用7.5W DC-DCおよび、−9V電源用2W DC-DCです(図3)。この電源は<15cm2のボードスペースを必要とします。
上のソリューションは全ての電源要件を満たしますが、1個のDC-DCコンバーターとポストレギュレーション用スイッチングレギュレーターを使った、下に示す回路はもっと小さなボードスペース(30mm2)しか必要とせず、また安価です。
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※本連載は、RECOMが発行した「DC/DC知識の本 ユーザーのための実用的ヒント」(2014年)を転載しています。
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