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−40V、−60V耐圧の低オン抵抗Pch MOSFETローム 第5世代Pch MOSFETシリーズ

ロームは、産業機器や大型民生機器向けに、24V入力対応の−40Vおよび−60V耐圧Pチャンネル(Pch) MOSFETのシングル品および、デュアル品計24製品を開発した。オン抵抗は、−40V耐圧品で同社従来品比62%減、−60V耐圧品で同52%減となっている。

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 ロームは2020年12月、産業機器や大型民生機器向けに、24V入力対応の−40Vおよび、−60V耐圧Pチャンネル(Pch)MOSFETのシングル品「RQxxxxxAT」「RDxxxxxAT」「RSxxxxxAT」「RFxxxxxAT」シリーズと、デュアル品「UTxxx5」「QHxxx5」「SHxxx5」シリーズ計24製品を発表した。月産100万個体制で量産を開始していて、サンプル価格は1個200円(税別)になっている。


第5世代PチャンネルMOSFETシリーズ

オン抵抗を従来品比52〜62%減

 同社の第5世代新微細プロセスを活用し、電流密度を高めることで、低オン抵抗を達成した。オン抵抗は、−40V耐圧品で同社従来品比62%減、−60V耐圧品で同52%減になった。

 素子構造を最適化したほか、電界集中が最も起こりやすいゲートトレンチコーナー部の電界を緩和する新デザインを採用。オン抵抗を増加させずに、高温バイアス時の素子特性劣化に対する信頼性を向上させた。

 主な用途として、FA機器やロボットなどの産業機器、空調機器などの大型民生機器向けFANモーター、パワーマネジメントスイッチなどでの利用を見込む。今後はさまざまなパッケージでの展開を進め、車載対応品も開発する。さらに、PチャンネルMOSFETに加え、新構造を採用した次世代プロセスを用いて、NチャンネルMOSFETの開発も進める予定だ。

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