連載
直流電子負荷とは ―― 概要と用途、動作モードについて:直流電子負荷の基礎知識(1)(5/5 ページ)
直流電子負荷装置の概要、利用するときの注意点、内部構造、利用事例などを分かりやすく解説する。
【コラム】直流電子負荷装置の進化
直流電子負荷装置の進化を計測技術研究所の製品で見てみる。直流電子負荷装置はスイッチング電源と電池の進化や用途の広がりによって進化してきたことが分かる。
直流電子負荷装置は主にスイッチング電源と電池の評価に使われる。スイッチング電源は1980年代から大きく市場が拡大し、リチウムイオン電池は2000年以降に急速に市場が拡大した。直流電源(ACアダプターを含む)や電池はPCや携帯電話機に多く使われたため、生産量が増えるとともに低価格化が進むという現象が起きた。
直流電子負荷装置は直流電源や電池の性能に合わせた製品が求められるとともに、低価格化や高性能化が求められるようになった。また電気自動車や太陽光発電装置に使われる電源装置の評価には大型の直流電子負荷が必要になった。このため最近は利用の目的に合わせた直流電子負荷装置が開発されるようになっている。
転載元「TechEyesOnline」紹介
TechEyesOnlineは、測定器を中心にした製品情報や技術情報を提供する計測器専門の情報サイト。測定器の基礎・原理、測定セミナーから、市場動向・展示会・インタビュー記事までオリジナルコンテンツを豊富に掲載しています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- LCRメーターの構造と試料の接続方法、測定誤差の考え方
主に数メガヘルツまでの低周波の交流インピーダンスを測るLCRメーターについて解説する本連載。今回は、「LCRメーターの構造」「LCRメーターで表示できるパラメータ」「試料との接続」「測定誤差の考え方」について説明する - ユニバーサルカウンターの利用事例や校正
ユニバーサルカウンターについて解説する第3回。最終回となる今回は、「ユニバーサルカウンターの利用事例」「ユニバーサルカウンターの校正」について説明する。 - ユニバーサルカウンターの構造や仕様の見方
ユニバーサルカウンターについて解説する第2回。今回は、「ユニバーサルカウンターの構造」「ユニバーサルカウンターの仕様の見方」について説明する。 - さまざまな時間測定器やユニバーサルカウンターの測定項目
ユニバーサルカウンターについて解説する第1回。今回は、「カウンターが普及するまでに使われていた時間測定器」「カウンターが登場して以降の主な時間測定器」「ユニバーサルカウンターの主な測定項目」について説明する。 - FFTアナライザーの測定事例と校正
低周波信号の周波数成分を観測するFFTアナライザーについて解説する連載第3回。最終回となる今回は、「FFTアナライザーの測定事例」「FFTアナライザーの校正」について説明する。 - FFTアナライザーの構造や窓関数の使い方
低周波信号の周波数成分を観測するFFTアナライザーについて解説する連載第2回。今回は、「FFTアナライザーの構造」「窓(ウィンドウ)関数の使い方」「アベレージング(平均化処理)」「FFTアナライザーに接続されるセンサー」について説明していく。