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エラー表示は幻!? ―― パワコンの修理(2):Wired, Weird(2/2 ページ)
前回に続き、パワーコンディショナー(以下、パワコン)の修理の様子を報告する。パワコンの修理は初めてなので基板の実装部品を眺めて回路を把握することから始めた。
制御基板をつないで動作を確認してみると……
次に主電源の制御ICのMB3759の動作を確認した。図4に示す。
図4中央にあるのが制御ICのMB3759だ。電源端子を確認したが電圧は印加されていなかった。AC100V電源には接続されていないようだ。太陽電池の電源コネクターに26Vを印加したが、電圧が大型リレーの接点で切れていたので、ジャンパー線で接点を短絡し、仮接続すると制御ICに電源が供給され、動作を開始した。これで制御基板へ電源が供給できる。しかし、電源基板単体ではパワコンの動作がよく理解できないので、制御基板を接続して確認することにした。
制御基板のコネクターを電源基板に接続し、ハンダ面のリレーの接点を仮ジャンパーしてAC100VとDC26Vを供給した。図5に示す。
図5左は制御基板で、赤色LEDとセグメント表示が点灯した。7セグメントは「F1」と「F6」の表示だった。図5右はハンダ面のリレー接点の仮ジャンパーだ。「F1」と「F6」のエラー表示の意味を依頼者へ再確認したら、パネルの裏に表示されていた。「F1」がAC電圧低下、「F6」が出力電圧低下のエラー表示だった。エラー表示の説明図を図6に示す。
AC100VとDC26Vの電源を投入したまま、メッセンジャーで依頼者へパワコンの修理の進捗状況を報告して、10分後にパワコンを置いている部屋へ戻ると、なんとパワコンのエラー表示は消えて、パワコンが正常に動作していた。続きは次回に報告する。
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