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LPWA機器向けの低消費電流SPDTスイッチ:新日本無線 NJG1816K75
新日本無線は、LPWA機器向けの低消費電流SPDTスイッチ「NJG1816K75」の量産を開始した。消費電流が0.1μAと小さく、バッテリー電力の供給時間を延長する。
新日本無線は2021年7月、LPWA(Low Power Wide Area)機器向けの低消費電流SPDTスイッチ「NJG1816K75」の量産を開始したと発表した。
同社によると、SPDTスイッチの一般的な消費電流は5μAだが、NJG1816K75は0.1μAと非常に小さく、電流を98%削減する。これにより、バッテリー電力の供給時間を延長する。
920MHzでの挿入損失は0.45dBで、アイソレーションは30dB。0.1dB圧縮時の入力電力が+30dBm、スイッチング時間が100ナノ秒となっている(全て代表値)
幅広い切り替え電圧に対応
また、1.6〜4.0Vと幅広い切り替え電圧に対応し、LPWAに適する。パッケージは1.0×1.0×0.375mmと小型のDFN6-75を採用した。
その他のラインアップとして、複数のアンテナの切り替えに適したDPDTスイッチ「NJG1813KG1」を用意。消費電流は同じく0.1μAで、1.8〜4.0Vの切り替え電圧に対応する。パッケージは1.6×1.6×0.397mmのESON6-G1で提供する。
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