グローバルシャッター搭載の低ノイズ産業用CIS:Teledyne e2v Topazシリーズ
Teledyne e2vは2021年9月、グローバルシャッターピクセルを搭載した、2Mピクセルと1.5Mピクセルの低ノイズ産業用CMOSイメージセンサー「Topazシリーズ」を発表した。
Teledyne e2vは2021年9月、グローバルシャッターピクセルを搭載した、2Mピクセルと1.5Mピクセルの低ノイズ産業用CMOSイメージセンサー(CIS)「Topazシリーズ」を発表した。生産性とスループットの強化、より長いワーキングデイスタンスが求められる最新の物流、小売り、生産用途を念頭に開発されており、現在サンプルと評価キットを提供中だ。
4.45mm幅の小型チップスケールパッケージ(CSP)に収められたTopazシリーズは、ピクセル内CDS(相関二重サンプリング)と最先端のデュアルライトガイドを採用した2.5×2.5µmの小型グローバルシャッターピクセルにより、1/3インチの光学フォーマットを実現。低照度での良好なSN比と、鮮明なイメージを獲得するための低クロストークが得られる。
Topazシリーズは、8ビット出力モードで100フレーム/秒を超えるフレームレートを実現。読み出しノイズの典型値は3エレクトロンと低ノイズで、優れた高温パフォーマンス向けの超低暗信号や、CPU、ISP(Image Signal Processor)およびその他のアプリケーションプロセッサとシームレスな接続が可能となる2レーンMIPI出力(それぞれ2Gピクセル/秒)を備えている。
同社は、「(Topazシリーズは)特に小型OEMバーコードエンジン、モバイル端末やスレッド型端末、IoT(モノのインターネット)、非接触型認証システム、ウェアラブルデバイス、ドローンおよびロボティクス向けとして最適だ」と説明している。
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