産業向け650V SiCショットキーダイオード:Nexperia PSC1065H(-J/-K/-L)
Nexperiaは、産業用電力変換アプリケーション向けSiCショットキーダイオード「PSC1065H(-J/-K/-L)」を発表した。エネルギー損失を抑え、ピーク繰り返し逆電圧(VRRM)は650V、連続順方向電圧(IF)は10Aだ。
Nexperiaは2021年11月、SiC(炭化ケイ素)ショットキーダイオードとしては初製品となる、産業用電力変換アプリケーション向け「PSC1065H(-J/-K/-L)」を発表した。スイッチモード電源(SMPS)、AC-DCおよびDC-DCコンバーター、バッテリー充電インフラ、無停電電源(UPS)、太陽光発電インバーターでの利用を見込む。
ピーク繰り返し逆電圧は650V、連続順方向電圧は10A
PSC1065H(-J/-K/-L)のピーク繰り返し逆電圧(VRRM)は650V、連続順方向電圧(IF)は10A。沿面距離の長い高電圧準拠のリアル2ピン(R2P)パッケージを採用した表面実装のDPAK R2P、2PAK R2P、またはスルーホールのTO-220-2、TO-247-2に封入して提供する。
エネルギー損失を抑え、温度に依存しない高速でスムーズなスイッチングを可能にした。シリコン製品の代わりに、電力効率と電力密度の高い大電力アプリケーションに対応し、システムコストと運用コストの低減に貢献する。
現在はエンジニアリングサンプルを提供中で、2022年4〜6月から本格的な生産を開始する。今後、高電圧ワイドバンドギャップ半導体製品の拡充に向け、産業および車載向け製品を追加し、6〜20Aの範囲で650Vおよび1200V SiCデバイスを合計72製品提供する予定だ。車載グレード品は、オンボードチャージャー(OBC)、インバーター、高電圧DC-DCコンバーターでの利用を見込む。
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