ニュース
広帯域、高入力インピーダンスのバッファーアンプ:日本TI BUF802
日本テキサス・インスツルメンツは、広帯域かつ高入力インピーダンスのバッファーアンプ「BUF802」を発表した。オシロスコープ、アクティブプローブ、高周波データ収集システムなどの試験および測定用途に適する。
日本テキサス・インスツルメンツは2022年2月、広帯域かつ高入力インピーダンス(Hi-Z)のバッファーアンプ「BUF802」を発表した。3.1GHzまでの周波数帯域に対応し、オシロスコープ、アクティブプローブ、高周波データ収集システムといった試験および測定用途に適する。
DC〜3.1GHzまでの周波数帯域に対応
DC〜3.1GHzまでの周波数帯域に対応し、システム設計を複雑にしてきたASICの代替となる。また、帯域幅はFET入力型アンプの10倍に相当し、FET、保護ダイオード、トランジスタなどの機能を統合している。ASICベースまたはFET入力型アンプベースの性能をシングルチップで提供できるため、BOMコストの削減にも貢献する。
調整可能な静止電流ピンを備え、帯域幅とひずみの調整により、静止電流を抑える。100MHz〜3GHzの出力は1Vpp、2GHzでは2Vppだ。
JFET入力段を備え、電源電圧は±4.5〜6.5V、スルーレートは7000V/μ秒、入力電圧ノイズは2.3nV/√Hzとする。オーバードライブ電圧から保護するための入力、出力クランプも内蔵する。スタンドアロンで利用できるほか、高精度アンプを備えた複合ループでも利用できる。
3×3mmの16ピンVQFNパッケージで提供し、1000個購入時の単価は1.80米ドルから。評価モジュール「BUF802RGTEVM」も、25米ドルで入手可能だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 小型で省電力の24ビット広帯域A-Dコンバーター
日本テキサス・インスツルメンツは、広い帯域幅を有する24ビット小型A-Dコンバーター「ADS127L11」を発表した。小型かつ低消費電力、高いデータスループットを必要とする信号計測機器、ポータブル医療機器に適する。 - 静止電流60nAの双方向昇降圧コンバーター
日本テキサス・インスツルメンツは、スーパーキャパシターへの充電機能を搭載した双方向昇降圧コンバーター「TPS61094」を発売した。スーパーキャパシターへの充電機能に加えて、静止電流を60nAに抑えている。 - EV向け1.5W絶縁型DC-DCバイアス電源モジュール
日本テキサス・インスツルメンツは、独自のトランスを内蔵した1.5W絶縁型DC-DCバイアス電源モジュール「UCC14240-Q1」を発表した。高い電力密度と小型軽量化により、電気自動車の走行距離が延長できる。 - センサーレス70WブラシレスDCモータードライバ
日本テキサス・インスツルメンツは、コーディング不要のセンサーレス70WブラシレスDCモータードライバ「MCF8316A」「MCT8316A」を発表した。高速応答と静音性能を必要とする家電や医療デバイスに適する。 - 低消費電力、誤差±1.5%の相対湿度センサー
日本テキサス・インスツルメンツは、計測誤差±1.5%の相対湿度センサー「HDC3020」「HDC3020-Q1」を発表した。湿度起因の損傷を抑え、産業用や車載用バッテリー駆動システムの長寿命化に貢献する。 - 産業向けSAR ADCファミリー
日本テキサス・インスツルメンツ(TI)は、産業向けの逐次比較型アナログデジタルコンバーター「ADC3660」ファミリーを発表した。14、16、18ビットの分解能と10〜125Mサンプル/秒のサンプリング速度を有する8種類をそろえる。