最大12.8GB/秒のPCIeデジタイザカード:スペクトラム M5i.33xxシリーズ
スペクトラム・インスツルメンテーションは、12ビットPCIeデジタイザカード「M5i.3330-x16」「M5i.3337-x16」を発表した。16レーンのPCIe Gen3テクノロジーを採用し、最大12.8GB/秒の高速データ転送が可能だ。
スペクトラム・インスツルメンテーションは2022年3月、12ビットPCIeデジタイザカード「M5i.33xx」シリーズとして、「M5i.3330-x16」「M5i.3337-x16」を発表した。いずれも16レーンのPCIe Gen3テクノロジーを採用し、最大12.8GB/秒の高速データ転送が可能だ。
リアルタイムデータ処理が可能
1チャンネルのM5i.3330-x16は、最大6.4Gサンプル/秒のサンプリングに対応する。2チャンネルのM5i.3337-x16は、単独チャンネルで最大6.4Gサンプル/秒、両チャンネルの同期で3.2Gサンプル/秒のサンプリングが可能だ。
いずれも帯域幅は2GHz、入力電圧範囲は±200mV〜±2.5Vで、可変電圧オフセットも備える。シングルショットおよびマルチ波形レコーディングモード、トリガータイムスタンプ機能に対応する。メモリは標準で4GB(2Gサンプル)、オプションで16GB(8Gサンプル)を搭載し、リングバッファーまたはFIFOバッファーとして利用できる。
フロントパネルにはSMAコネクターを複数備え、チャンネル入力、クロック、トリガー入出力、4系統のデジタル入出力ラインに対応する。拡張性と柔軟性を備え、追加のデジタイザや他の計測機器とも同期できる。
取得したデータは、直接、連続的にストリーミング可能で、PCメモリへ転送して保存するほか、CPUやCUDAベースのGPUに転送して処理や解析ができる。WindowsやLinux OSに対応し、質量分析や半導体テスト、音響、通信、LiDAR、レーダー、天文学、量子テクノロジーなど、さまざまな用途を見込む。
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