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製品偽造防止、1-Wire ECDSAセキュア認証用IC:アナログ・デバイセズ DS28E30
アナログ・デバイセズは、1-Wire ECDSAセキュア認証用IC「DS28E30」を発表した。暗号技術でデータを保護するため、周辺機器やアクセサリーのセキュア認証、バッテリーの認証や充電サイクルの追跡、医療器具の認証や較正に利用できる。
アナログ・デバイセズは2022年5月、1-Wire ECDSAセキュア認証用IC「DS28E30」を発表した。1.2×1.4mmの4ピンWLPパッケージで量産出荷中で、1000個受注時の単価は0.66米ドル。
DS28E30は、堅固なセキュリティ対策を備え、製品の偽造や使用上の誤りを検出して、暗号技術でデータを保護する。周辺機器やアクセサリーのセキュア認証、バッテリーの認証や充電サイクルの追跡、医療器具の認証や較正に利用できる。後付けも容易で、開発工数の削減に貢献する。
鍵や証明書を格納する3KビットのEEPROMを搭載
DS28E30は、FIPS 186準拠のECDSA(楕円曲線デジタル署名アルゴリズム)エンジンを内蔵し、ECC P-256鍵ペア、チャレンジレスポンス方式の認証を備える。単一接点の1-Wireインタフェースを組み合わせることで、相互接続を容易にした。
また、鍵や証明書のほか、最終製品のライフサイクル情報などのアプリケーションデータ、不揮発性のデクリメント専用カウンターなどを格納する3KビットのセキュアEEPROMを搭載する。
出荷時には、真正性を保証する同社の公開鍵証明書もプログラム済みだ。動作電圧は1.62〜5.25V、温度範囲は−40〜+85℃とする。
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