低キャパシタンスの車載向けESD保護ダイオード:Nexperia 「PESD5V0C1BLS-Q」など4製品
Nexperiaは、車載向けに超低クランプ電圧、超低キャパシタンスのESD保護ダイオード4製品を発表した。USB 3.2、HDMI 2.0、LVDS、車載モニター、ディスプレイ、カメラなどの高速データラインに適する。
Nexperiaは2022年8月、車載向けに超低クランプ電圧、超低キャパシタンスのESD保護ダイオードとして「PESD5V0C1BLS-Q」「PESD5V0C1ULS-Q」「PESD5V0C2UM」「PESD5V0C2UM-Q」の4製品を発表した。1.0×0.6×0.47mmのリードレスパッケージを採用している。
キャパシタンスは0.3pF未満
いずれもAEC-Q101車載認証を取得済みで、車載システムの信号品質とEMC(電磁両立性)に影響を与えることなく、データインタフェースを損傷から保護する。ESD耐圧はIEC 61000-4-2に準拠し、15kVとする。
PESD5V0C1BLS-Q、PESD5V0C1ULS-Qは、2ピンのシングルラインデバイスでDFN1006BD-2パッケージで提供する。サイドウェッタブルフランクにより、自動光学検査(AOI)が可能だ。深いスナップバック特性を備え、抵抗値は0.35Ωまたは0.3Ω、PESD5V0C1BLS-Qのキャパシタンスは0.3pF未満だ。
また、PESD5V0C2UM、PESD5V0C2UM-Qは差動ライン向け3ピンデバイスで、DFN1006-3パッケージで提供する。
システムレベルの堅牢性と、高速データインタフェースのクランプ性能の向上に貢献する。今後は、高速ビデオリンクとOPEN Alliance MGビットイーサネットにも対応する予定だ。
同社では、USB 3.2、HDMI 2.0、LVDS、車載モニター、ディスプレイ、カメラなどの高速データラインでの利用を見込む。
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