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電池の液漏れで故障したエアコンのリモコンを修理Wired, Weird(2/2 ページ)

今回は、電池の液漏れで故障したエアコン用リモコンの修理の様子を報告する。

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リモコンの基板を洗浄

 さて修理にかかろう。まずは、リモコンの基板を水道水で洗い、漏れたバッテリー液を流して歯ブラシで表面を軽くこすり、バッテリー液の残りかすを洗い流した。なお液晶パネル付近の水洗いは避けた。ここには細かい隙間が多数あるので内部に水が残りやすい。洗った水をタオルで拭いて、ドライヤーで乾燥させた。数時間日光に当てながら自然乾燥させた後に、電池を入れると液晶に表示が出た。図5に示す。


図5:基板を洗浄した後のリモコンの様子[クリックで拡大]

 液晶の一部に薄い表示の箇所があった。再度分解し、液晶のコネクターを乾いた布で基板の表面もクリーニングしたが症状はあまり変わらなかった。液晶とガラスの間にも漏れたバッテリー液か腐食性のガスが入り込んでいる可能性が高い。これは、時間が経てば徐々に回復するだろう。

 操作キーを使い、時間の設定や冷房、暖房、除湿、予約等の操作を行ったが正常に動作できた。一部文字が薄い箇所があるが、まあ使えるだろう。一応修理完了だ。図6に示す。


図6:一部液晶表示は薄いが、修理完了として友人に送付した。写真上は、おまけの鉛バッテリー回復器だ[クリックで拡大]

 図6下は修理したリモコンだが、液晶の文字が少し薄くなっている場所がある。この部分の修理はあきらめた。図6上は鉛バッテリーの回復器の試作品(関連記事:繰り返すエンストの恐怖 ―― 劣化した車のバッテリーを復活させる方法(1))だ。リモコンと一緒に送った。

 友人は自力でソーラーパネルとバッテリーを設置して、自然環境に配慮した生活を行っており、バッテリーは必需品だったのでバッテリー回復器のおまけを付けた。

トラブルを避けるには電池を抜いておくこと

 最近は機器が小型化して、電池が生活の必需品になった。しかし電池も液漏れするので機器を使用しないときは電池を抜いておくことを心掛けてほしい。これで無用なトラブルを避けることができる。なお修理したリモコンは電池を抜くと時計が止まるので、電池を入れ直すときには毎回、時間を設定する手間が生じたが……。

 追加のおまけだが、リモコンでよくあるのが、スイッチの接触不良だ。原因は導電ゴムの表面の劣化によるもので、図4のパターンの位置に導電ゴムのスイッチがあり、押すと導電ゴムでパターンを短絡して操作されたスイッチを認識して動作する。スイッチを強く押すと動作するような場合は確実に導電ゴムの劣化が原因だ。今までにいろいろな対策を試してみたが、接着テープが貼り付けてあるアルミシートを小さく切り、導電ゴムの上に貼り付ける方法が最良だった。この方法だと軽くボタンに触れるだけでリモコンが動作するようになる。

 修理後1カ月ほどたって友人にリモコンの調子を確認すると、『快調に動作し液晶の表示も濃くなった』ということだった。友人との修理仕事の付き合いが増えそうだ。

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