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直流/交流電圧や抵抗の測定と仕様の見方:初めて使うデジタルマルチメーター(2)(7/8 ページ)
デジタルマルチメーターの基礎的な使い方について解説する本連載。今回は直流/交流電圧および抵抗の測定と仕様の見方について説明する。
抵抗を測定するためのデジタルマルチメーターの操作
34461Aにおいて、2端子測定法で抵抗を測定するための設定項目は下図のように構成されている。
34461Aにおいて、4端子測定法で抵抗を測定するための設定項目は下図のように構成されている。
今回の記事では、よく使われる2端子測定法で34461Aの操作手順を説明する。
34461Aでの2端子測定での抵抗測定の操作手順
2端子測定法で抵抗を測る場合は、最初に配線の抵抗を測定してデジタルマルチメーターに記憶させる「Null」操作が必要となる。「Null」を実行しておけば、テストリードなどによる誤差は取り除かれる。
パネル上の「Ω2W」キーを押し、2端子測定法での抵抗測定状態にして「Null」操作をする手順は、テストリードの先端をショートしてからパネル上の「Null」キーを押して行う。「Null」操作によってデジタルマルチメーターの入力端子から測定端までの配線抵抗値がデジタルマルチメーターに記憶されたときは、表示パネル上に「Null」が表示される。
「Null」操作を行った後に、テストリードを測定対象の抵抗器に接続して測定を行う。最初に、パネルにある「Ω2W」キーを押して抵抗測定の設定を行う。
初期状態ではオートレンジとなっているので抵抗器を接続すれば測定は可能であるが、測定スピードを速くする場合やレンジ間誤差をなくすには「Range」キーを押して固定レンジを選ぶ必要がある。
積分時間やオートゼロ設定は通常の測定では初期状態で問題ないが、必要に応じて設定を変更する。
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