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北米、日本市場向けのEV充放電用コネクター:日本航空電子工業 UL認証/JCS規格対応KW1Cシリーズ
日本航空電子工業は、同社のEV充放電用コネクター「KW1C」シリーズに、北米や日本市場向けのUL認証およびJCS規格対応品を追加し、販売を開始した。EVの急速充電やV2Xといった用途に適する。
日本航空電子工業は2022年10月、同社のEV(電気自動車)充放電用コネクター「KW1C」シリーズに、北米や日本市場向けのUL(アメリカ保険業者安全試験所)認証およびJCS(日本電線工業会規格)規格対応品を追加し、販売を開始したと発表した。
KW1Cシリーズは、小型かつ軽量で、最大150A出力が可能だ。CHAdeMO仕様に準拠している。以前より、主にヨーロッパ市場向けとしてCE認証品を販売しており、新たに北米および日本市場向けの製品を販売することとなった。
急速充電やV2Xに適用可能
UL認証およびJCS規格対応品は、電源を2極、12Vの電源を2極、信号を6極備えた。定格電流は125Aまたは150Aで、125A時の使用温度範囲が−30〜+50℃、150A時が−30〜+40℃。定格電流(12V)は6.4A、信号は2Aとなっている。
定格電圧は、電源がDC500V、12Vの電源および信号がDC16V以下となる。また、絶縁抵抗は100MΩ以上、耐電圧はAC3000V/分、挿入力は100N以下。耐久回数は1万回となっている。
電動自動車用充放電システムガイドラインに準拠し、CHAdeMO方式の急速充電やV2X(Vehicle to Everything)といった用途に適する。
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