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直流/交流の電流測定、周波数測定と仕様の見方初めて使うデジタルマルチメーター(3)(6/9 ページ)

デジタルマルチメーターの基礎的な使い方について解説する本連載。今回は直流/交流の電流測定および周波数測定と仕様の見方について説明する。

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10Aを越える交流電流の測定

 10Aを超える交流電流を測定する場合は、計測用変流器(CT:Current Transformer)を使って測定可能な電流値に変換してから交流電流測定を行い、演算によって実際の交流電流を求める。計測用変流器の仕様によって測定できる電流範囲、周波数範囲、確度が決まるのであらかじめ確認する必要がある。


図14:計測用変流器を使って10A以上の交流電流を測定する場合の接続[クリックで拡大]

 計測用変流器と原理は同じである交流クランプ電流センサーは、配線を測定のために切断せず使えるので便利である。


図15:交流クランプ電流センサー(キーサイト・テクノロジー U1583B)

周波数を測定するための結線

 今回の解説に使っている34461Aには、付加機能として3〜300kHzの交流電圧源の周波数と周期を測定する機能がある。この機能は34461Aの前のモデルの34401Aにもあった。市場にある全てのデジタルマルチメーターにある機能ではないが、交流電圧信号を測定する際に同時に周波数を知れるので便利な機能である。

 周波数を測るための結線は交流電圧の測定と同じである。


図16:34461Aでの交流電圧信号の周波数を測定する場合の結線[クリックで拡大]

 入力回路は接地から絶縁されており、最大750Vrmsまで可能であるため、50Hz/60Hzの商用電源の周波数を安全に測定できる。

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